“自慢の孫”を緊急逮捕…89歳女性が胸を刃物で刺され死亡 逃走していた同居の孫で30代の男を殺人容疑で

岐阜県大垣市の住宅で6月13日朝、89歳の女性が胸を刃物で刺され死亡しました。現場から逃走したとみられる女性の孫が三重県内で確保され、殺人の疑いで緊急逮捕されました。

事件があったのは、自然豊かな山あいにある大垣市上石津町の住宅で、13日午前8時半ごろ、「女性が包丁で胸を刺された」とこの女性の息子から消防に通報がありました。

刺されたのは、この家に住む三輪早子さん(89)で、台所で胸から血を流した状態で倒れていて、ドクターヘリで岐阜市内の病院に搬送されましたが、約1時間後に死亡が確認されました。

三輪さんは胸を複数回刺されていて、近くの床には凶器とみられる包丁が落ちていました。

事件は、発覚の直後に大きな展開を迎えます。

近所の住人A:
何か物でも落としたような「ガチャンガチャン」という感じの。急にえらい勢いで出て行ったというのは、裏の(家の)子が見とったらしいけど。車でスピードがすごかったって。

事件直後、三輪さんの孫で30代の男が、現場から車で逃走する姿が目撃されていました。

警察は広い範囲で緊急配備し、約1時間後の午前9時半ごろ、連絡を受けた三重県警のパトカーが四日市市内で車を発見。運転していた孫の男を確保しました。

近所の人によると、三輪さんは夫と娘夫婦、そして確保された孫の男の3世代5人で暮らしていて、友人などに孫を自慢していたということです。

近所の住人A:
おばあちゃん褒めずめ。(孫は)「優しい子、優しい子」ってずっと言ってるから、こんなことになるとは本当に思わんかった。

近所の住人B:
(Q.言い争いは?)ないない、そんなこと絶対にない。おばあちゃんの手を引いて「帰ろう」って言って仲よく帰る子が、その時に一発に何かあったんやろうな。カッとなったんやろうね。

仲睦まじい祖母と孫の間に何があったのでしょうか。

警察は、身柄を確保していた三輪さんの孫で30代の男を、殺人の疑いで緊急逮捕しました。事件の詳しい経緯を調べる方針です。

(東海テレビ)

© 東海テレビ