今野元衆院議員を逮捕 弁護士法違反の疑い/埼玉県

 弁護士としての自身の名義を資格のない人物に利用させたとして、弁護士で元・衆議院議員の今野智博容疑者が弁護士法違反の疑いで、警視庁に逮捕されました。

 今野容疑者の名義を利用した疑いで男女10人も逮捕されています。

 警視庁によりますと、今野容疑者らは去年9月から半年ほどの間に、詐欺事件の被害者およそ900人から、着手金としておよそ5億円を受け取ったとみられます。

 男女10人は、今野容疑者の法律事務所を名乗って業務をしていた疑いが持たれています。

 ホームページから依頼者を集め、「うちの先生は元国会議員ですから」などと言って、着手金を受け取っていたということです。

 10人は振込先の口座凍結などの手続きをしていたものの、被害金の返金に至ったケースはほぼなかったとみられます。

 依頼者からの着手金およそ1割を今野容疑者が受け取り、およそ9割を10人で分配していたということです。

 特殊詐欺事件を捜査する中で容疑が浮上したもので、警視庁は詐欺グループが関与した可能性もあるとみて調べる方針です。

 今野容疑者の逮捕を受け、埼玉弁護士会は今夜、会見を開きました。

 埼玉弁護士会によりますと、去年10月から6月10日までに、今野容疑者に対する苦情が24件寄せられていて、5月、本人に直接、指導していたということです。

 埼玉弁護士会は今後、被害に関する相談窓口を設ける予定です。

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