“辛すぎる”のが理由で韓国の即席麺がデンマークで回収する騒ぎに…製造元「初めてだ」イギリスでも話題に

世界的にも人気な韓国の即席麺が、ヨーロッパで物議を醸している。その理由は“辛すぎる”から。急性中毒を引き起こす可能性があると、デンマークで回収される騒ぎとなっているのだ。

デンマークで辛さが理由で即席麺回収

「イット!」が訪れたのは、東京・新宿区にある韓国の食材や食品を販売するスーパー「TOPmart」。

取り揃えられた70種類以上の即席麺の中でも人気商品なのが、韓国の食品大手が販売する即席麺「ブルダック」シリーズ。さまざまなタイプや辛さの種類があり、若い女性を中心に人気だという。

「TOPmart」の店員・福田瞳さんによると、お客は他のラーメンを買ってもブルダックを必ず1つ購入しているという人気だそう。ところが、辛さが売りの人気即席麺が今、デンマークで回収される騒ぎとなっている。

回収される理由は“辛すぎる”から。デンマークの食品当局によると、回収の対象となったのは、ブルダックシリーズのラーメンなど3種類「辛さ3倍」「辛さ2倍」そして「汁ありタイプ」だ。

当局の発表では、これら3製品でトウガラシに含まれる辛み成分「カプサイシン」が非常に多く含まれるという。子どもはもちろん、大人でも食べると不快感・吐き気などの急性中毒を引き起こす可能性があると指摘する。

そのため、デンマーク当局は、商品が手元にある場合、購入した店舗に返品するか廃棄するよう呼びかけている。

日本では大丈夫?イギリスでも話題に

日本でも販売されている「ブルダックシリーズの即席麺」だが、影響はないのか?

消費者庁によると、日本では絡み成分「カプサイシン」を制限するなどの食品基準はないとのことで、「取り過ぎなどの注意喚起も特にしていない」という。

一方、イギリスでは、公共放送BBCが「デンマークが辛すぎるとして韓国ラーメンを自主回収」と伝える事態になった。そのBBCによると、ブルダックシリーズを製造する三養食品は、「回収となったのは品質の問題ではなく、辛すぎたためだと理解している」と説明しているとのこと。

また、「当該製品を世界各国に輸出しているが、辛いという理由で回収されるのは初めてだ」とも、三養食品は話している。
(「イット!」6月13日放送分より)

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