中国の美術品の魅力を、地域の特色から探る展覧会が、奈良市にある大和文華館で開かれています。
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古代より広大な地域に様々な王朝が並び立ってきた中国は、地域によってその文化に大きな違いがあります。この展覧会は中国の南部と北部、それぞれの魅力を67件の美術品で紹介するものです。中でも陶磁器は、土や水など地域の影響を色濃く受け、北の白磁、南の青磁と称されてきました。
北部の窯で作られたこの白磁の枕は、表面に塗り重ねた白い土を掻き落とす手法で花が描かれ、くっきりとシャープな表現が特徴です。
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中国南部で制作された青磁の壷は、柔らかなフォルムで広く愛され、海外にも輸出されていました。
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また絵画や漆の工芸品なども展示され、地域によって異なる、人々の美意識が感じられます。この展覧会は、6月30日まで奈良市の大和文華館で開かれています。