錦織圭と大坂なおみ、パリ五輪出場権獲得!試合は「すごい収穫のあった」全仏オープンと同じ会場<SMASH>

日本テニス界の旗頭とも呼べる錦織圭と大坂なおみが、今夏開催される「第33回オリンピック競技会」(パリ五輪)の出場権を獲得した。

これは12日深夜、国際テニス連盟(ITF)から日本テニス協会へ「錦織と大坂がパリ五輪の出場圏内に入っている」とする通知を受けて明らかになったもの。ただ正式に出場が決まったわけではなく、今後日本協会から日本オリンピック委員会(JOC)に必要な書類を提出し、JOC内での決裁後に「パリ2024オリンピック TEAM JAPAN(日本代表選手)」として認定されることになる。

6月10日付けの世界ランキングでシングルスの出場圏に入っているのは錦織と大坂の2名だけ。錦織は48位※、大坂は46位※またはITF枠(グランドスラム優勝者)として出場資格を得ている(※公傷制度のランキング)。なお、ダブルスは男女ともに該当者はいない。

今年の全仏オープンでは3年ぶり11度目の2回戦進出を決めた錦織。その2回戦では右肩の痛みにより途中棄権となったものの、「テニスはけっこう良かった。この1~2カ月は、だいぶ自信をなくしていたのが、トップの選手と練習ができて、やれるなっていうのも感じて。緊張の中、ある程度試合もできていたので、収穫はすごいありました」と手応えも感じている。

錦織が出場すれば、08年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロ(銅メダル)、21年東京、そして24年パリと5大会連続となる。今後のコンディションが気になるところだが、パリのクレーコートで躍動する姿を見せてほしいものだ。
一方、今年4月の「ビリー・ジーン・キング・カップ」(女子国別対抗戦)で約4年ぶりに日本代表としてコートに立った大坂。その際には「許されるのであればパリに行きたい。オリンピックは子どもの頃からテレビで見ていた」と思いを口にしていた。

パリ五輪の会場は全仏オープンと同じローランギャロスでの開催。今年の全仏で大坂は3連覇を達成したイガ・シフィオンテク(ポーランド/世界ランク1位)をあと一歩まで追い込んでいるだけに期待は膨らむ。

日本テニス協会によると選手選考に関わる今後のスケジュールは以下のようになる

◆6月19日:各国のオリンピック委員会/テニス協会が出場圏内に入った選手の出場意思をITFに通知し、あわせて男女ダブルスのノミネーションを提出する

◆7月8日:この日までにITFが未決定の出場枠の再配分を行う(パリ2024のスポーツエントリー締め切り日)

◆7月19日:この日までにITFが締め切り後の再配分を行う

◆各種目の1回戦終了まで:欠場に関する選手変更を行う

◆7月24日:混合ダブルスのエントリー締め切り

◆7月27日~8月4日:パリ2024テニス競技実施

構成●スマッシュ編集部

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