つくば秀英高に是正勧告 「三六協定」が不適切 土浦労基署 茨城

労基署から是正勧告を受けたつくば秀英高校=つくば市島名

時間外労働に関する労使協定「三六協定」が適切に結ばれていなかったとして、茨城県つくば市のつくば秀英高を運営する学校法人「温習塾」が、土浦労基署から是正勧告を受けていたことが13日、同校への取材で分かった。

労働基準法は「1日8時間、1週40時間」を超えて残業させたり休日に働かせたりする場合に労使協定を結ぶと定めている。

同校には労働組合がないため、教職員の過半数から選ばれた代表者と労使協定を締結し、所轄の労基署に届け出しなければならない決まり。代表者は本来、投票や挙手などで選出されるが、同校ではこうした手続きを行わず、非管理職から代表者を選んで届け出ていたという。

土浦労基署はこうした選出方法を不適切と判断し、6日付で同法人に是正勧告。同校は適切な三六協定の締結と教職員への就業規則の周知を勧告されたという。

同校の担当者は「是正勧告を真摯(しんし)に受け止め、今後は適切な労働管理をしていきたい」としている。

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