江戸時代から続く伝統の「太子踊り」 地元の小学生が踊って学ぶ 岐阜県飛騨市

保存会メンバーから踊りを学ぶ児童=7日午前、飛騨市神岡町、神岡小学校

  飛騨市神岡町で江戸時代から踊り継がれている「太子(たいし)踊り」について学ぶ授業が、地元の神岡小学校で行われました。

  「太子踊り」は、毎年7月24日に神岡町吉田の常蓮寺で踊られている伝統の踊りで、県の重要無形民俗文化財に指定されています。

  常蓮寺には聖徳太子像が安置されていますが、江戸時代の1626年に別の寺へ像を移したところ、焼岳の噴火し、地域が飢饉に見舞われました。像を移した祟りではと恐れた村人が、領主に願い出て太子像を戻してもらうことになり、戻った時に喜び勇んで踊ったのが始まりとされています。

  神岡小学校では、ふるさと学習の一環として太子踊保存会のメンバーを講師に毎年授業が行われています。

  ことしは3年生約50人が、保存会の12人から説明、指導を受け、手を大きく振って上げたり足の動きを合わせたりしながら、大きな一つの輪になって踊りを楽しみました。

※3年生男子児童
「踊りを間違えずに出来たので、うれしかったです」

※3年生女子児童
  「慣れてくると楽しくなって、面白かったのでうれしかったです」

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