ますだおかだ・増田 桂ざこばさんをしのぶ「ロケ車の中で涙がでました」

ますだおかだ・増田

お笑いコンビ「ますだおかだ」の増田英彦(54)が13日、「ますだおかだ増田のラジオハンター」(ABCラジオ・毎週木曜12時~)に出演し、12日に持病のぜんそくのため76歳で亡くなった桂ざこばさんを追悼した。

増田は仕事中に桂ざこばさんの訃報を知ったという。「昨日、昼間ロケやってて、スタジオに戻るロケ車の中でスタッフさんからこのニュースを聞きまして、びっくりしました。ロケ車の中で涙がでました。でも、実感ないんです」と切り出した。

若手のころから世話になったざこばさんとの最後の仕事について語った。「ざこば師匠が脳梗塞で7年前に倒れられてから仕事の方も多少セーブされていて、最近は落語界とテレビは年末にわれわれと一緒にされている関西テレビの旅番組で毎年年末にお会いするのが恒例行事みたいなんがここ10年くらい。最後のテレビ出演も去年の年末の旅番組『トラブルトラベル』で小豆島に行かせていただいて、それが最後になっている。ロケは普通に元気にさせていただいて、フェリーで岡山に戻ってきて、新幹線の岡山駅のエレベーターで師匠に『お疲れさまでした』って言って、改札に入ったその姿が最後になってる」と説明した。

ざこばさんは脳梗塞になってからロケ中に言葉が詰まったり、出なくなることがあり、増田にも「申し訳ないわ」「ロケやりにくいやろ。ごめんな」って謝ることもあったという。

増田は「『ざこば師匠、ロケやりやすくなりました』『気にしなくて大丈夫です』って(返していた)。ざこば節を聞きたいわけじゃないですか。カメラ回ってる時にあえて『腹立ってることないですか』って聞いたら『あ~もうないわ』と。全てを受け入れているそういう感じもありましたね」と語った。

一生心に残る言葉をざこばさんからもらった。「壁にぶちあたってもな。気にせんでええ。壁にぶち当たったって事は、一段自分が上に上がった証拠や」というもの。「いまだに僕の中で大事な言葉として誰かに言う事もありますね。ざこば師匠には感謝しかないです。ありがとうございました」としのんだ。

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