パリ切符お預けの日本女子 古賀「オフェンスで苦しんだ」石川「2セット目からミスが増えた。勝ち切れなかった」

 第1セット、スパイクを決め、笑顔の石川真佑(左)=撮影・中田匡峻

 「バレーボール女子・ネーションズリーグ、日本2-3カナダ」(13日、西日本総合展示場)

 世界ランク6位の日本が同10位のカナダと対戦し、2-3(25-23、25-22、20-25、21-25、14-16)でまさかの大逆転負け。勝利なら6大会連続となるパリ五輪出場権獲得が事実上確定した一戦だったが、五輪切符は14日以降に持ち越しとなった。

 試合後、チーム最多の20得点をマークした古賀は「オフェンスで苦しんだ。今日だけじゃなく、昨日の韓国戦からコンビネーションの精度がかみ合ってなかった。本当にちょっとしたタイミング。今日の反省を生かしつつ、セルビア戦に臨みたい」と淡々と語り、9得点にとどまった石川は「いいところが出ていた部分はある。2セット目からミスが増えた。勝ち切れなかった」と振り返り、「気持ちを切り替えて、いい準備をしたい」と、前を向いた。

 試合は第1セット序盤はカナダの高さとパワーに苦戦するも、古賀、石川のスパイクなどで反撃。中盤には古賀の高速バックアタックも炸裂し、リードを奪った。カナダも食い下がり、終盤まで一進一退の攻防が続いたが、石川の連続ポイント、宮部のBクイックなどで突き放し、そのままものにした。

 第2セットは宮部が躍動。序盤からリードを奪うと、中盤にカナダに追い上げられたが、そのまま取りきり、五輪切符まであと1セットとした。

 しかし、ここからカナダが猛反撃。第3セットはカナダの強打に苦しみ、序盤リードを奪われたが、林の強打、関のサービスエースなどで食い下がった。ただ、その後、突き放されて、20-25で落とした。

 第4セットも接戦の展開から6-5からカナダが3連続ポイントで逆転。中盤に再び連続ポイントを許し突き放されると、カナダの強打に押される場面が目立つようになり、そのま21-25で押し切られ、試合はフルセットに突入した。

 最終セットは一進一退の攻防が続いたが、最後は競り負けた。最後は相手のサーブをアウトとみて見送ったが、判定はイン。会場は悲鳴に包まれた。

 日本は15日にセルビア、16日に米国と対戦する。

© 株式会社神戸新聞社