女子バレー、パリ五輪出場は持ち越し…カナダの追い上げに屈し2-3の逆転負け【ネーションズリーグ】

6月13日、女子バレーボールの「ネーションズリーグ(VNL)」予選ラウンド第3週・福岡大会が北九州市・西日本総合展示場で行なわれ、世界ランク6位の日本代表は同10位のカナダ代表と対戦。セットカウント3-2(25-23、25-23、20-25、21-25、14-16)で逆転負けを喫し、6大会連続となるパリ五輪出場権獲得は15日に持ち越しとなった。

カナダ戦のスタメンは、セッターに岩崎こよみ、アウトサイドヒッターに古賀紗理那、石川真佑、林琴奈、ミドルブロッカーに山田二千華と荒木彩花、リベロに福留慧美。前日の韓国戦からリベロを小島満菜美から福留に変更している。

第1セットの序盤、石川のアタック、岩崎のサーブで得点を決めるも、カナダの攻撃を止められず、3ー6の時点でタイムアウト。カナダの流れを切ると、古賀のスパイク、石川のフェイントやスパイクなどで10-10と追いついた。

流れを引き寄せた日本は、古賀の高速バックアタック、岩崎のサービスエースで12-10とリードを広げ、荒木のBクイック、林のスパイクなどで加点。カナダも一歩も引かずに中盤から終盤にかけて接戦となったが、石川がレフトからカナダの高いブロックをものともせずに連続ポイントを決めると、宮部藍梨のBクイックも炸裂。最後は林が決めて25-23で第1セットを先取した。
第2セットの序盤もペースを掴んだのは日本だった。宮部のクイックやブロック、山田のサービスエース、林のアタックなどで7-3とリード。カナダの追い上げで12-12と拮抗とした展開となったが、山田や古賀の連続ポイント、宮部のブロックなどで17-14と先行した。終盤までもつれたものの、途中出場の井上愛里沙が得点を決めて日本が25-22で制した。

第3セットはカナダが主導権を握る展開となり、日本は3-7とリードを許す。それでも林や山田のスパイクなどで8-11と追いかけると、中盤には古賀のバックアタックで16-16と同点に追いついた。それでも終盤にカナダに連続得点を許して20-25で落とした。

流れを引き寄せられない日本は、第4セットも序盤からカナダに先行される。日本の眞鍋政義監督は8-12のタイミングでタイムアウトとったものの、8-14と4点のリードを奪われる。悪いムードを断ち切ろうと古賀や荒木がポイントを決めるものの、最後までカナダの勢いを止められず、21-25でこのセットを失った。

運命の最終第5セットも一進一退の攻防となった。古賀の連続スパイク、林のポイントで6-4と序盤からリードを奪った日本。一方のカナダもグレイのバックアタックなどで得点を加える。15点マッチの最終セットで、先に10点に届いたのは日本だった。10-8から井上のダイレクトアタックが決まって11-8。カナダが追い上げて11-12。古賀が決めて13-13。しかしカナダの勢いを止められずに14-16で第5セットを落とし、セットカウント2-3で敗れた。

カナダに敗れた日本のパリ五輪行きは15日のセルビア戦に持ち越しとなった。

構成●THE DIGEST編集部

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