エアコン掃除の意識調査、「年1回以下」半数 メーカー「梅雨前に対策を」

エアコン(資料写真)

 空調機器大手の富士通ゼネラル(川崎市高津区)がまとめた「自宅におけるカビ」意識調査の結果によると、風呂など水回りの掃除が小まめに行われているのに対し、エアコンの掃除については「年に1回以下」との回答が半数を占めた。同社は「実はエアコン内部は高湿度で風呂レベルのカビが発生しやすいエリア。梅雨入り前に対策を」としている。

 調査は全国の20~60代の男女500人を対象に実施した。結果によると、最もカビが気になる季節は「梅雨」が6割以上で、自宅でカビが気になる場所は「お風呂」が最多の約8割を占め、次いで「エアコン」が約3割。「狭いスペースで高湿度」が共通点だが、大きく差が開く結果となった。

 掃除の頻度については、風呂などの水回りは「週に1回以上」が約6割だったのに対し、エアコンは5割が「年に1回以下」だった。エアコンのカビ対策については約6割が「やり方が分からない」と回答。複雑な構造のため「見て見ぬふり家電」になっている実態が浮かび上がった。

 同社の担当者は「エアコン内部を乾燥させるとカビ対策になる。内部乾燥機能がない場合は、運転後に30分から1時間程度、送風運転を」と説明。フィルターに付着したほこりや汚れもカビ発生の“栄養分”になることから、清潔な状態を保つことが必要としている。

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