浦和監督「知ることができて良かった」 原口元気がチームにもたらした「2つの側面」とは?

ペア・マティアス・ヘグモ監督が原口元気について言及【写真:徳原隆元 & 轡田哲朗】

原口は6月10日から14日まで浦和の練習に参加

浦和レッズのペア・マティアス・ヘグモ監督は、6月13日のトレーニング後にオンラインの定例会見を実施。練習参加している元浦和在籍でドイツ1部シュツットガルトのMF原口元気について「元気のような選手が練習に入ると2つの側面がある」と話した。

原口は浦和の下部組織から二種登録され、17歳でプロデビューして翌年に正式なトップ昇格。生え抜きのアタッカーとして活躍して2014年にドイツのヘルタ・ベルリンへと移籍した。日本代表としては18年のロシア・ワールドカップ(W杯)に出場して日本人初の決勝トーナメントでの得点者として記録されている。普段のシーズンオフはフィジカル系のメニューをメインに組むという原口だが、昨シーズンの出場機会が少なかったこともあり10日から14日までの予定で浦和の練習に参加している。

公開練習での原口は自身がスタンダードと語る強度あるプレーやミニゲームで勝利にこだわる一面を見せながらプレーしていたが、ヘグモ監督は「元気と知り合えて、人間としても選手としても彼のことを知ることができてとても良かった。10年間ドイツでプレーしていて、とても高いレベルのスキルを持っていると思う」と話す。

そのうえで「(6月1日のJ1第17節)ヴィッセル神戸戦の後に少しブレイクがあって選手たちは良い状態で帰ってきて、神戸戦での良いところを次に持ち込もうということで高いクオリティーのトレーニングができている。そして元気のような選手が練習に入ると2つの側面がある。1つは元気の高いクオリティーを見ることができるのと、元気を基準にして浦和の選手も良くなっていると感じることができること」だと話した。

練習参加中の原口からは、ミニゲームでは時間帯とスコアを考えたプレーをするように求めるゲキが飛ばされていた。ヘグモ監督も現在のチームについて「様々な側面から練習しているが、増やしたいと思うのは早い時間帯によりダイレクトなプレーで前に向かうこと。試合の展開がオープンになると我々の危険なプレーが見られている。攻守にわたって戦術的な発展を続けないといけない」と話すなど、1試合の中でもメリハリのあるプレーを求めている。

15日の第18節セレッソ大阪戦へ向け、浦和にとっては大きなプラスのある原口の練習参加になっていたようだ。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)

© 株式会社Creative2