いきなり美女に激変…!? 作中で「体型が別人のように変化」した女子キャラにいったい何があったのか

『BLEACH 千年血戦篇』(C)久保帯人/集英社・テレビ東京・dentsud・ぴえろ

漫画やアニメに登場する女性キャラの中には、体型が突如変わって周りを驚かせる者もいる。中には、原型が誰なのか分からないほどの激変でかなりの美人になり、「いったい何があった?」と思ってしまうケースも少なくない。例としては、『ジャングルの王者ターちゃん』のヂェーンを思い浮かべる人も多いのではないだろうか。

そこで今回は、体型が変わったことでまるで別人になってしまった女性キャラを紹介していきたい。

■『BLEACH』曳舟桐生

まずは久保帯人氏による『BLEACH』に登場する曳舟桐生から紹介していこう。桐生は零番隊のひとりで臥豚殿を任されており、別名「穀王」と呼ばれている。その名前からも想像できるように、食事が関係しているキャラだ。

桐生が作る料理を食べた者は、回復や成長といった恩恵を受けて能力アップできる。一護と恋次が彼女の元を訪れた際にも、大盛りのごちそうが用意されていた。それをすべて平らげることで自身を強化できるのだ。

桐生の見た目は全体的にふくよかな巨体で、動くのも辛そうな様子。しかし桐生が一護たちに料理をどんどん作っていくうち、おかしな現象が起こってしまう……。彼女はなんと激ヤセをして、巨乳の美人へと変わってしまったのだ。

これには一護と恋次も「あんた誰だよ!!!」と突っ込んでいたほど。読者もナイスツッコミだと思っただろう。ただ見ているだけでは何が起こったのか訳がわからなかったが、それについては桐生本人が説明をしている。

彼女は料理を作る際に大量の霊圧を使い切ってしまい激ヤセするとのことで、それだけ料理に命を注いでいるのがわかる。だからこそ、食しただけで回復や能力の上昇につながる品を作れるのだろう。

ただ、毎回体重の増減を繰り返していたら、絶対に体によくないのは明らかだ。どちらかに定まってほしいとも思ってしまう……。

■『天上天下』五十鈴絵美

次は大暮維人氏による『天上天下』に登場する五十鈴絵美だ。絵美は高柳家筆頭御庭番である五十鈴家に生まれた武闘家で、女性でありながらかなりの実力を持っている。

見た目は縦ロールヘアーが特徴的な細身の美人であるが、実はこれは偽物の体型。本当の姿は丸々としており、お世辞にもぽっちゃりと呼べるレベルではない。そして、絵美自身もこの体型にコンプレックスを抱いているようである。

なぜ体型が細くなっているのかというと、「身体操法」で氣を使って体の中に脂肪を畳み込んでいるからだ。それによって脂肪の隙間に暗器であるクナイを大量に隠し持ち、ピンチになると体型を戻して、クナイで敵を撃退する。

つまり、自らの武術を生かすためにあえてこの体型を保っているのだ。そこまでして主君である高柳光臣を守ろうとする姿勢はすごいが、それには彼が好きだという気持ちも関係しているのだろう。

■『ONE PIECE』アルビダ

最後は尾田栄一郎氏の『ONE PIECE』に登場する女海賊のアルビダだ。「いつ出たキャラだっけ?」と首をかしげてしまう人も多いかもしれない。しかし登場はなんと驚きの第2話である……。

見た目はかなりゴツくて重厚感があり、金棒を振り回すほどの剛腕で、美人という言葉とはかけ離れた存在でもある。しかもルフィと対決したときには、あっさりと「ゴムゴムの銃」でやられてしまっていた。

そのため、もう二度と登場しないような雑魚キャラか……そう思っていたが、ルフィたちがローグタウンを訪れた際に再登場を果たす。その時にはまるで別人のような美女に変わっていて、誰もがその美しさを認めていたから驚きだ。

アルビダはルフィに殴られたのを根に持って……というか、敗北をきっかけにルフィに惚れてしまい、彼を自分のものにしようとしていた。

様変わりしてしまったアルビダに何があったのかというと、悪魔の実の「スベスベの実」を食べたのが原因のようだ。しかし、「スベスベの実」は体中の摩擦を無くしてしまう能力なので、それが痩せることに繋がっているのかは疑問である。

しかも、どう見ても元の姿からは痩せてもあれほどの美人にはならないとも思えた。そこから考えても「スベスベの実」には、能力者を美人に変えてしまう効果もあるのかもしれない。そうだとすれば、アルビダからすると良いことづくしではないだろうか……。

女性キャラの劇的な体型変化は、ギャップが激しいものが多くかなり衝撃的である。そこにはいろんな過程や事情があるから面白い。王道の女性キャラばかりではつまらないので、これからもいろんなキャラに登場してほしいと思う。

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