Windows 11で縦置きタスクバーがついに実現! 「Windhawk」に待望の新Mod/カタログからインストールするだけ

by 樽井 秀人

Windows 11環境のタスクバーを縦に配置する「Windhawk」の新しいMod「Vertical Taskbar for Windows 11」

システムカスタマイズツール「Windhawk」に6月12日、新しいMod「Vertical Taskbar for Windows 11」が追加された。Windows 11環境のタスクバーを縦に配置することができる。

最近のゲームは「Mod」と呼ばれる改造プログラムでUIや機能をカスタムできるものがあり、人気を博しているが、「Windhawk」はそれにヒントを得て開発されたシステムカスタマイズツールだ。OSをゲームに見立て、Modを追加するだけで手軽に改造できるようになっており、すでにタスクバーを「Windows XP」風にするModや、Windows 11の仮想デスクトップとタスクバーの組み合わせで発生するイライラを解決するModなど、多くのModが公開されている。Modが気に入らなければ、アンインストールするだけで元の状態へ戻せる。

多くのModが掲載されたカタログ。「Vertical Taskbar for Windows 11」を検索して……
インストールすると、Windows 11のタスクバーを縦置きできる。ソースコードの確認も可能

「Windhawk」の特徴は、他のカスタマイズツールと異なり、本体にはカスタマイズコードが含まれていないこと。カタログからModをダウンロードし、オンデマンドでコンパイルして、システムに適用する仕組みとなっている。Modの多くはC言語で書かれており、「GitHub」などから閲覧可能。プログラミングの知識さえあれば、インストール前に「Mod」のソースコードを読んで挙動をチェックできるため、クローズドソースのカスタマイズツールより透明性が高く、安心して使えるというわけだ。ただし、「Windhawk」自体のソースコードは公開されていない。

今回追加された「Vertical Taskbar for Windows 11」は、インストールするだけでタスクバーを縦型にすることができる。このカスタマイズは「Windhawk」の発表当初から要望が多かったが、UWP要素の「RotateTransform Class」を用いるだけでは細部に問題が発生し、すべてを正しくレイアウトするには多くのトリックと調整を要したという。試行錯誤の末、ようやく実現にこぎつけた格好だ。

なお、初期バージョンの制限として、今のところタスクバーは左側にしか配置できない。右へ移動する機能もロードマップにあるとのことなので、今後のバージョンアップに期待したい。

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