嘉手納のオスプレイ、基地外で飛行 屋久島沖での墜落事故後、初めて確認 沖縄

米軍嘉手納基地を離陸するCMV22オスプレイ=13日午後2時35分頃

 米軍は13日午後、嘉手納基地に駐機する海軍仕様機CMV22オスプレイの基地外での飛行を実施した。嘉手納基地のオスプレイは昨年11月に米空軍横田基地(東京都)所属のCV22オスプレイが鹿児島県屋久島沖で墜落した事故を受け、翌12月から飛行を停止していたが、6月10日に飛行停止から約半年ぶりに基地内での飛行を再開していた。民間地上空での飛行が確認されたのは事故後、初めて。

県は12日、沖縄防衛局に対し、墜落事故の原因が具体的に明らかにされるまでの間、米側にオスプレイの飛行停止を求めるよう口頭で求めていた。

 同基地には現在3機のCMV22オスプレイが駐機しており、今回はそのうち1機が午後2時35分ごろに離陸。同基地の西側から国道58号上空を通り海上に抜け、本部半島北側まで海上を飛行し、午後3時15分ごろに同基地に戻った。

 オスプレイの離着陸について、沖縄防衛局は地元自治体の沖縄市に連絡をしていた。

 (福田修平)

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