河本結、復活の道は「可愛くて仕方ない」弟・力と共に 姉弟ゴルファーの絆「お互い感覚が分かる」

河本結【写真:Getty Images】

ニチレイレディスが14日開幕

女子ゴルフの国内ツアー・ニチレイレディスが14日から3日間、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6584ヤード、パー72)で開催される。ツアー通算1勝の25歳・河本結(RICOH)が13日に取材に応じた。今季トップ10が7度と好調。今大会は「1日5アンダーを3日間」を目標に設定。全米オープン(OP)に出場する弟・力との関係性も明かした。

今季好調の河本。それでも「成績にフォーカスしている感じはない」と気負いはない。「毎週準備が大事。今週は狭くてグリーンが小さいコースなのでショット練習を長めにやった」としっかり調整してきた。

2週間前の全米女子OPは39位。「高いレベルが求められる中で、自分の足りていない部分が浮き彫りになってすごい経験になった」と参戦の価値を振り返る。

今週は1歳下の弟・力が全米OPに出場。2人は愛媛・松山聖陵高、日体大と同じ学歴であるだけでなく、サッカーや空手、陸上といったスポーツ歴まで姉を弟が追ってきた。「シンプルに可愛くて仕方がない」と結は弟について笑顔で話す。

現在もタイミングが合えば食事をするなどとにかく仲が良い。姉弟で同じプロゴルファーの道を歩むことにもメリットを感じている。「お互いの感覚がよく分かるから、悩んだら共有できて心強い。刺激を受けるというのもあるし、力の調子が悪い時は『私が頑張らなきゃな』というのもある」。可愛い弟は貴重な戦友だ。

姉弟揃って男女の全米大会に出場。異国での戦いは当然、資金が必要だ。結が全米女子OPで得た賞金は4万4897ドル(約700万円)で、「気持ち的に安心してプレーしてもらうためにも、私が賞金稼げたから良かった」と優しい一面ものぞかせた。

現在メルセデス・ランキングは10位。19年3月のアクサレディス以来、5年ぶりの復活優勝も期待されるほどの戦いぶりだ。「1日5アンダーを3日間続けること。そうすれば必然的に優勝争いに加わっていけると思う」。離れた地でも、姉弟はお互いにベストを尽くす。

THE ANSWER編集部

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