「すぐ近くにあるのに価格が違うマクドナルド」同じメニューが徒歩8分で“60円差”に…ナゾの答えは「店舗の分類」

13日訪れたのは、ランチタイムのマクドナルドだ。
お昼時となると店の外まで行列がのびていた。

このマクドナルドの同じメニューが“安く買える”店がすぐ近くにあったらとしたらどうだろうか。先日、ひとりの大学生が投稿した“あるSNS”が話題となっている。

同じメニューが徒歩8分で“60円差”

先日、ひとりの大学生のある投稿。

「すぐ近くにあるのに価格が違うマクドナルドがある」という投稿したところ、SNSに1万件以上の「いいね」を集め、話題となった。

投稿した大学生:
いつも使っている店舗が横浜西口の方だったんですけど、たまたま(東口の)ベイクォーターの方にしたらちょっと安くなっていて、それが「少し不思議だな」と思って軽い気持ちで投稿したら、それが拡散された。昨今の物価高の中で、皆さん(価格に)敏感になっているのなかと。

実際に徒歩圏内で価格が異なるマクドナルドがあるのか。「イット!」は、東京・秋葉原駅周辺の店舗を取材した。

まずは「神田末広町店」で「炙り醤油風 ベーコントマト肉厚ビーフセット」を購入した。この店での価格は870円だった。

そしてこの店舗から歩くこと8分、直線距離で約450mのところにある「ビックカメラAKIBA店」で全く同じセットメニューを購入した。すると、この店舗での価格は930円だった。

なんと「神田末広町店」と「ビックカメラAKIBA店」では同じ商品だが60円の差があったのだ。

周辺の店を回り、4つの店舗で同じものを購入したところ、最初に訪ねた神田末広町店以外は全て930円だった。1店舗だけが“60円安い”という結果となった。

値段の違う店舗のワケ「都心型価格」

この“値段が違う”ナゾの答えは「店舗の分類」にあった。

日本マクドナルドは2023年7月、大都市圏の店舗で、一部商品を値上げする「都心型価格」の適用を拡大した。

価格は「通常店」➡「準都心店」➡「都心店」➡「特殊立地店」の順に高く設定されている。

今回のケースでは、周囲の店が全て「都心店」に設定される中、神田末広町店だけが「準都心店」に分類されていたため、60円安い価格で販売されていたのだ。

なぜ、近くにある店舗で分類が異なるのか。

マクドナルドに話を聞くと「人件費、賃料などの店舗運営コストを勘案してその他の店舗とは異なる価格設定にしている。店舗ごとの設定理由については、開示しないことを理解いただきたい」と回答した。

また、価格差による集客などへの影響については「現時点で特にないと考えている」としている。
(「イット!」6月13日放送より)

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