台湾を震撼させた大ヒット作が日本上陸!帰省した母娘が“想像を絶する恐怖”に巻き込まれていく『呪葬』本編シーン

『呪葬』©︎2022 PINOCCHIO FILM CO., LTD. TAIWAN MOBILE CO., LTD. Macchiato Digital Imaging Co., Ltd PEGASUS ENTERTAINMENT CO., LTD. MUWAV DIGITAL STUDIO CO.,LTD

パンデミックを題材にした『哭悲/THE SADNESS』、宗教施設の禁忌に端を発する『呪詛』をはじめ、鋭く良質なホラーを放ち続ける台湾から新たな傑作ホラーが誕生。公開当時の年間ランキング(台湾映画)で6位を記録した大ヒット作『呪葬』(原題:頭七/英題:The Funeral)が、7月12日(金)より日本公開される。このたび、本編シーンの一部が解禁となった。

台湾を震撼させた大ヒット作が日本上陸

初七日の夜、死者の魂は家に戻って来る—。優しかった祖父を最後に見送るため、疎遠にしていた実家に戻ったチュンファとその娘チンシェン。彼女たちを迎えたのは、年月が経っても冷たく無礼な父、嫌味の絶えない姉、おどおどとした義兄、どこかよそよそしい母…。失望しきりのチュンファだが、叔父の助けもあり、気丈に初七日まで過ごそうと決意する。しかし、彼女の意思に反して、不気味な悪夢が彼女を襲うようになる。奇妙な物音にはじまる、家にはびこる怪異に慄くチュンファだが、チンシェンにも同じ症状が現れたことを知る。疲弊した彼女たちは、想像を絶するさらなる恐怖に巻き込まれていく…。

監督を務めるシェン・ダングイ監督は、「“初七日”は台湾ではよく知られた風習です。自らの死を悟った者の魂が、家族に別れを告げに家に帰って来るというものです。幼少期から、誰もが経験している風習と言えます」と原題『頭七』の意でもある台湾での「初七日」について解説する。

母娘を襲う、〈家〉にはびこる怪異の始まり…

不躾な視線を投げつける家族を振り切ったのち、たなびく忌中布をくぐり、かつての自室へと続く空間に足を踏み入れたチュンファ。古びた様子を見渡すもつかの間、電気を点けると、位牌が倒れてしまう。慌てて手に取ったものの、先祖代々の魂が宿る位牌の苗字、「李」の文字が禍々しく、血の色を放ち滲み始め…。幻視を振り切るように、チンシェンの「部屋は?」という問いかけに応えるチュンファ。そんな母親とは真逆に、物々しい雰囲気を気にも留めず、興味津々のまま階段を上り、屋敷の広さに驚嘆の声を上げるチンシェン。ワンカットで彼女を追うカメラは、まるで彼女に付き添う「何か」のような視点で、その動きを追い続ける…。

チュンファの「チンシェンこっちよ」という呼びかけで部屋の外に出たチンシェン。本来であれば開放感溢れるはずの吹き抜けも、寒々しく奇妙な閉塞感に満ちている。「まさか、そんなことが起こるはずがない…」ちょっとした違和感は、やがて母娘を大きな禍へと誘うのだった—。

『呪葬』は7月12日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国公開

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