横浜市の港南署が感謝状贈呈 兄弟で協力、窃盗犯の逮捕に貢献 弟「人助けした方が良いと思った」 横浜市港南区・横浜市栄区

感謝状を持つ峰盛君(左)と道基君

港南警察署(村野英明署長)は6月10日、窃盗事件の犯人逮捕に貢献したとして、港南区の狩野峰盛(ほうせい)君(高校3年)と弟の道基(みちき)君(小学校5年)に感謝状を贈呈した。

2人は5月25日の夕方、港南台駅前で大型スーパーから女性警備員が「ドロボー」と叫びながら男性を追いかけて出てくる場面に遭遇。兄の峰盛君が「追いかけるか」と問いかけ、弟の道基君がうなずいたことで追跡を決意した。

峰盛君は道基君に荷物を預け、男性の先に回り込む形で追いかけた。その際、相手に警戒されないように通行人のふりをして接近。駅から300メートルほど離れたところで、ヘッドロックをかけて抑え込んだ。その後、近くを通りかかった男性数人が加勢。警察へ身柄を引き渡し、男性は食料品を窃盗した容疑で逮捕された。

「怖さは感じなかった。体が先に動いた」と峰盛(ほうせい)君。道基(みちき)君は兄からの「追い掛けるか」という問いに対して「人助けをしたほうが良いと思ったから」と当時を振り返る。

今回の逮捕劇に対して村野署長は「日頃から困った人を助ける気持ちが無ければ、このような行動は起こせない」と2人を称えた。

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