日本の「神薬」をみだりに飲むのは本当にやめた方がいい―中国メディア

中国メディアの新浪新聞は、「ネットでもてはやされている日本の『神薬』は本当にみだりに飲むべきではない」と題した文章を掲載した。

中国メディアの新浪新聞は、「ネットでもてはやされている日本の『神薬』は本当にみだりに飲むべきではない」と題した文章を掲載した。

文章は、日本で小林製薬が3月、コレステロールを改善するとして発売していた紅麹由来のサプリメントを服用した人が腎疾患を引き起こす事例が報告されたと発表し、5月21日現在で5人が死亡し、約1600人が医療機関で診療を受けたと紹介した。

そして、中国人にとって紅麹は腐乳やチャーシューなどの色付け食材として親しまれており、麹菌が米に付着した発酵食品として現代医学では脂質を減らす作用があるとの研究結果が数多く報告されていると説明。それ故に紅麹自身が有毒なわけではなく、サプリメントの製造過程における汚染で発生したプベルル酸という猛毒の物質が含まれていたことにより健康被害が出たと伝えている。

その上で、今回のトラブルにより「多くの人がかつて日本製品に対して抱いていた安全で効果が高いという印象も覆された」とし、日本のサプリメントや医薬品がかつてネット上で「神薬」「日本に行ったら必ず買うべき」などと過度にもてはやされてきたことを紹介した。

この件について中国のネットユーザーは「薬やサプリはそもそもみだりに飲むべきものじゃない」「日本に限らず、ネットで言われる『神薬』どれも買わないほうがいい」「昔から薬にも三分の毒ありって言うじゃないか」「理解できないのは、あちらの国の企業は潔く認めるのに、こちらの国の企業はなんとかして『なかったこと』にしようとすること」といった感想を残している。(翻訳・編集/川尻)

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