気候テックのアスエネ、三井住友銀、KDDIら6社から50億調達 排出量取引制度の義務化備え

アスエネは6月14日、三井住友銀行、SBIグループ、村田製作所、リコー、NIPPON EXPRESSホールディングス、KDDIの6社と資本業務提携契約を締結したと発表した。

日本・グローバルにおける脱炭素・ESG経営を推進すべく、6社と製品やサービスの開発・機能拡充、コンサルティングサービス強化を進める。

日本政府は2026年度から、電力・鉄鋼・化学工業業界などのCO2排出量が一定規模以上の企業に対し、排出量取引制度(GX-ETS)への参加を義務化する方針を打ち出している。各企業は自主的なCO2排出量の削減にとどまらず、排出削減の達成度に応じた超過削減枠の売買、カーボンクレジットの購入が義務付けられることになる。

クライメートテック(気候テック)領域でCO2削減に取り組むアスエネは、今回発表した6社との資本業務提携で50億円を調達する。金融・不動産・製造・IT・物流といった各業界で脱炭素・ESGのトップランナー企業との業務提携を通じ、国内外の脱炭素化を推進するとしている。

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