長谷川博己「アンチヒーロー」明墨のイメージは人気アニメの主人公だった!「話が固いのでちょっとでも柔らかく」

 16日放送の最終話で証言台に座る弁護士・明墨(長谷川博己)©TBS

 俳優・長谷川博己が主演するTBS系日曜劇場「アンチヒーロー」(後9.00)が16日に最終話を迎えることに先駆け、13日、TBSの公式YouTubeチャンネルで長谷川、飯田和孝プロデューサー、田中健太監督によるスペシャルトークの前半戦が公開された。

 3人は「アンチヒーロー」の始まりや長谷川演じる弁護士・明墨のキャラクターをいかにして作り上げたかをトーク。飯田氏はクランクインまで、10カ月間にわたり、長谷川らと綿密に打ち合わせを重ねたと明かした。

 明墨は殺人犯をも無罪にする不気味な弁護士。キャラクター像を作り上げていく中、長谷川がイメージしたのは、「笑ゥせぇるすまん」に登場する謎のセールスマン・喪黒福造だったという。

 当時を回想し、長谷川は「ポロっと言ったら皆、『ピンときた』みたいなことを言ってて。余計なことを言わなきゃ良かったかなって思って」と苦笑。自身でも「登場の仕方が喪黒っぽくて」と振り返った。

 裁判ものとして展開される物語の中、明墨は時折クスッと笑える言動を見せる一面もある。これに長谷川は「話の題材が固いじゃないですか」といい「見ている方々が疲れちゃわないかなと思ったんで、明墨だけでもちょっと柔らかくすることが必要かなと思って」と説明。明墨を「既成概念をぶち壊すキャラクター」だとした上で「そういう道化的なものを時折見せるって大事だなって考えながらやってた」と振り返った。

 田中氏も「長谷川さん特有の柔らかい部分がでると良かった」などと長谷川の役への向き合い方を絶賛。これに長谷川は「あんまりやりすぎたんだなと思うとちゃんとカットもしてくださるので」と自虐し、笑わせた。

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