中国の国家電投資集団が建設主導の太陽光発電所、ブラジルで稼働

中国の国家電投資集団が建設主導の太陽光発電所、ブラジルで稼働

7日、ブラジル・ピアウイ州のマランガトゥ太陽光発電所。(ドローンから、ピアウイ州=新華社記者/王天聡) 

 【新華社テレジナ6月14日】中国の発電大手、国家電力投資集団のブラジル現地法人が投資し、建設を主導したマランガトゥ太陽光発電所の稼動式がこのほど、ブラジル・ピアウイ州で行われた。

 同発電所の設備容量は446キロワットで、年間で約55万世帯分の電力を賄うことができる。敷地面積は1061ヘクタールを超え、68万枚の太陽電池モジュール、6633台のソーラートラッカー(追尾装置)、1716個のインバーターを有する。2022年12月の着工以来、国を越えて建設にかかわる業者が多く、言語の違いと時差によって意思疎通の難度が高いことや、設備を供給する国が多く、輸送距離が長く、審査プロセスが複雑といった困難を乗り越え、今年4月に商業運転を開始した。生産目標の達成度は上出来だという。

中国の国家電投資集団が建設主導の太陽光発電所、ブラジルで稼働

7日、ブラジル・ピアウイ州のマランガトゥ太陽光発電所。(ドローンから、ピアウイ州=新華社記者/王天聡)

 国家電力投資集団ブラジル現地法人の林貴祥(りん・きしょう)董事長は稼動式で、マランガトゥプロジェクトは同社が世界のクリーン・低炭素エネルギーへの転換の呼びかけに応じた具体例だと強調した。系統連系後は二酸化炭素(CO2)排出量を年間約90万トン削減するとみられ、現地のコミュニティーに巨大な環境・経済的利益をもたらすだけでなく、世界のクリーンエネルギー発展にも大きく寄与するとした。

 ピアウイ州のラファエル・フォンテレス州知事は、太陽光発電所を立ち上げた国家電力投資集団ブラジル現地法人に感謝の意を表し、発電所は州に経済的利益をもたらすと同時に、「貴重な環境・社会的財産も残す」と評価した。

中国の国家電投資集団が建設主導の太陽光発電所、ブラジルで稼働

7日、ブラジル・ピアウイ州のマランガトゥ太陽光発電所。(ドローンから、ピアウイ州=新華社記者/王天聡)

 蘭和平(らん・わへい)駐レシフェ中国総領事は、中国がピアウイ州のあるブラジル北東部地域の発展における優位性を非常に重視していることに言及し、同地域と手を携えてエネルギーのクリーン・低炭素化、民生の改善を推進し、共同で発展することに力を尽くしていると説明。マランガトゥ発電所の稼働はピアウイ州に巨大な経済・社会発展のチャンスをもたらすとし、中国・ブラジル協力の質向上・グレードアップを体現、中国が提唱するグローバル発展イニシアチブを共同で遂行する実践例でもあるとの見解を示した。

中国の国家電投資集団が建設主導の太陽光発電所、ブラジルで稼働

7日、ブラジル・ピアウイ州のマランガトゥ太陽光発電所。(ドローンから、ピアウイ州=新華社記者/王天聡)

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