紺綬褒章受章で伝達式 シンフォニアテクノロジー、子育て支援に貢献 伊勢・三重

【福井副市長から伝達を受けた武藤会長(左)=伊勢市宮後の市健康福祉ステーションで】

 【伊勢】三重県伊勢市に主要生産拠点を置く電気メーカー「シンフォニアテクノロジー」(東京都)が、令和4年度に同市の出産・子育て支援事業に多額の寄付をしたとして紺綬褒章を受章し、12日、市健康福祉ステーションで伝達式が開かれた。

 同社は同年度、企業版ふるさと納税として市に4千万円を寄付。伊勢市駅前ビル「MiraISE(ミライセ)」に新設された子育て支援センターの整備に3千万円、市内の朝熊山麓公園の施設整備に1千万円が活用された。

 伝達式で、同社の武藤昌三会長が、福井敏人副市長から褒状を受け取った。

 武藤会長は「長年、伊勢の工場で操業を続け、業績も上がり、市に恩返しをしたいと寄付した。子どもたちのために活用していただきよかった。今後も継続した地域貢献ができれば」と話した。同社は昨年度も、市営公園の整備などに3千万円を寄付している。

 紺綬褒章は国の褒章制度で、公益のために私財を寄付した個人や団体を対象に授与される。

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