米軍オスプレイの任務全面再開、2025年半ば以降 木原防衛相「事前に承知してない」 米軍の見通し受け

記者会見で質問に答える木原稔防衛相=14日午前、防衛省

  【東京】木原稔防衛相は14日午前の記者会見で、米軍が輸送機オスプレイの全面的な任務再開が2025年半ば以降になるとの見通しを米国議会で示したことを巡り「内容は事前に承知していなかったため、詳細を米側に確認している」と述べた。オスプレイの安全性については「問題ない」と強調し、「運用停止を求める考えはない」との考えを示した。

 木原氏は、昨年11月に鹿児島県屋久島沖で発生した米軍オスプレイの墜落事故に関して「事故原因が特定され、原因に対応した安全対策を講じることで対処が可能。国内の日米のオスプレイも安全に運用してきている」とした。

 米海軍航空システム司令部のカール・チェビ司令官は12日、米議会の公聴会で、空軍のCV22オスプレイ墜落事故で「前例のない壊滅的な機械の故障」が発生していたと証言。

 現在は設計を見直したクラッチの性能などを検証するため、各軍のオスプレイの運用を規制しており、全面的な任務再開は部品の交換を終える25年半ば以降になるとの認識を示した。

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