軽い事故で開いてしまった「エアバッグ」…!再利用はできる?修理や交換の場合、かかる費用は?

エアバッグの仕組み

エアバッグは現在、ほとんどの車に標準装備されているようです。

センサーによって車両の衝撃が感知されると、信号がガス発生装置を点火させ、バッグ内にガスを送りこむことによってエアバッグが膨らみます。

エアバッグの作動条件は、固定した壁に対して正面から衝突したときの速度換算20キロメートル以上で強い衝撃を受けた際に、瞬時に作動するように設定されています。

ただし、溝や穴に落ちたときや、縁石や障害物に当たったときなど、事故以外でも車両への衝撃を感知して作動してしまう場合もあるようです。

エアバッグは使い捨てのため一度開いたら修理が必要

エアバッグは使い捨ての装置として設計されており、基本的に使用できるのは1回のみです。事故などでエアバッグが開いてしまうと、エアバッグのみだけでなく、付帯するセンサーやガス発生装置などの関連部品もまとめて取り換える必要があるようです。

縁石に乗り上げたときや溝に落ちてしまったときなどの場合には、エアバッグ作動後も車を走らせて移動できることが多いですが、やはり修理は必要です。

一度作動したエアバッグをそのままにしていると車検に通らない可能性も高いでしょう。

自己判断せず、専門業者に依頼することをおすすめします。

エアバッグの修理費用はどれくらいかかる?

車に搭載されているエアバッグは、一度作動してしまうと再利用できません。そのため修理するには、パーツ全体の交換が必要となります。

交換の費用は車種によって異なりますが、10〜30万円が相場のようです。ただし、高級車や輸入車の場合、50〜80万円かかる可能性もあるようなので注意が必要です。

形式やメーカーによっても修理費用は異なるため、一度見積もりをしてもらいましょう。

また、エアバッグを修理すると事故車扱いとなり、売却時に価値が下がったり、保険適用時に等級が下がってしまったりする可能性があります。

これは、事故以外の原因でエアバッグが作動しても同様です。中には、中古車販売店に買い取ってもらえなかったり、引き取りの際に費用が請求されたりすることもあるようです。

軽い事故の場合でもエアバッグの再利用はできない!修理には10〜30万円以上かかる場合も

エアバッグは、事故から身を守るために必須の装置です。しかし、一度開いてしまうと再利用はできず、関連部品をまとめて取り換える必要があります。

軽い事故でエアバッグが作動し、車の他の部分に欠損が見られない場合にも修理をしたほうがよいといえます。修理費用は形式やメーカーによっても異なりますが、10〜30万円ほどかかる場合が多いようです。

エアバッグが作動した車は事故車扱いとなるため、修理代があまりにも高額になった場合は廃車にするのもひとつの手です。

事故などでエアバッグが開いたときは、自己判断で乗り続けず、まずは修理する方向で保険会社に相談しましょう。

出典

日産自動車株式会社 エアバッグについて

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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