いまも6人行方不明「岩手・宮城内陸地震」16年 遺族ら祈り「母に毎年会いたい気持ちが強く」

17人が死亡した岩手・宮城内陸地震の発生から14日で16年です。被災地の宮城県栗原市栗駒の駒の湯温泉の慰霊碑前では、遺族や住民らおよそ30人が地震発生時刻の午前8時43分に黙とうを捧げ犠牲者を悼みました。

2008年6月14日に発生した岩手・宮城内陸地震では、栗原市で最大震度6強を観測し17人が死亡、6人が行方不明のままとなっています。このうち、駒の湯温泉では温泉宿が土石流に飲まれ従業員や宿泊客ら7人が犠牲となりました。

母と兄を亡くした駒の湯温泉 菅原昭夫さん: 「長いようでもありたちまちこの16年という時間が経った。この日を迎えるたびにそう思う」

母を亡くした 菅原恵美さん: 「(母に)毎年会いたい気持ちが強いので今年も会いたいと思い黙とうした」

駒の湯温泉は、内陸地震後に日帰り温泉として復活したものの、新型コロナウイルスの影響で2020年から休業が続いています。

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