「雨の日のデリバリーは申し訳ない」思いやる気持ちに待った!配達員の9割が「むしろ注文して」と思う理由

「雨の日にフードデリバリーを注文するのは申し訳ない」と注文を躊躇した経験がある人も少なくないのでは。この”雨の日のデリバリー申し訳ない問題”はテレビ番組やSNSで度々話題を呼んでいるが、同問題についてデリバリーユーザーと配達員の間に大きな認識のギャップがあることが明らかになった。

デリバリー&テイクアウトアプリ「menu」(運営・menu社)がこのほど、フードデリバリーサービスの利用経験者(全国の20~50代男女439人)に実施した「雨の日のデリバリーサービス利用意向」にまつわる調査結果によれば、71.8%が「雨などの悪天候を理由にフードデリバリーの注文を躊躇したことがある」と回答。躊躇した理由は「配達員に申し訳ないと思うから」(56.2%)が最多だった。

悪天候時には、ユーザーの多くがフードデリバリー配達員のことを気遣っていることがうかがえる。では、配達員側は「悪天候時の配達」について、どう感じているのか。

同アプリでは、フードデリバリーサービスの配達員経験者(週3日以上配達、20~50代男女443人)にも調査を実施。その結果によれば、87.8%が「悪天候時はむしろ働きたい」と回答。理由のトップ3は「単価が高いから」(64.0%)、「チップが期待できるから」(39.8%)、「追加報酬があるから」(35.5%)と対価を期待するものが並んだ。そのためか、90.5%は「悪天候時はむしろ積極的に注文してほしい」と注文を欲していることが明らかになった。

3月15日放送のテレビ朝日系「マツコ&有吉 かりそめ天国」でも「悪天候時にフードデリバリーサービスを利用する罪悪感」の話題になり、マツコ・デラックスはピザチェーンなどのアルバイトと、フードデリバリーサービスに自分で登録している人の立場の違いについて言及。前者はたまたま悪天候時にシフトに入ってしまっただけの一方、後者は「稼いでやる!」という気持ちであえて悪天候時に働いている人も多いであろうことから、直配かデリバリーサービス経由かを調べるという対策を明かしていた。

(よろず~ニュース調査班)

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