英政府、対ロ制裁回避の船舶に制裁導入

[ロンドン 13日 ロイター] - 英国政府は13日、西側諸国によるロシア産石油取引への制裁を回避するために利用された船舶に対し、制裁を科すと発表した。こうした船舶を対象として制裁を導入するのは初めて。

主要7カ国(G7)が協調し実施する新たな対ロ制裁の一環で、ロシア軍に対して、軍需品や工作機械、マイクロエレクトロニクスを供給する事業者なども対象にする。中国、イスラエル、キルギス、トルコに拠点を置く企業も含まれるという。

英政府は声明で、「ロシアが英国とG7が科した制裁を回避し、自由な石油貿易を続けるために利用するプーチン大統領の影の船団を対象に、制裁を導入する」と説明した。

英政府は、ロシア最大の取引所であるモスクワ証券取引所に対しても制裁を科すと明らかにした。同証取が「戦略上重要なセクターでビジネスを続けることで」ロシア政府から利益を得ている、あるいは同政府を支援していると指摘した。

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