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農林水産省の地理的表示(GI)に登録されている「東根さくらんぼ」の競りが13日朝、東京・豊洲市場で行われた。12日の品評会で手詰めの最高賞に選ばれた「佐藤錦」が1キロ145万円で競り落とされ、昨年の140万円を上回る過去最高値となった。
東根市ブランド戦略推進課によると、市内の生産者が出品した1キロ入りのパック詰め13点、バラ詰め46点の計59点が競りにかけられた。品評会で、パック詰めの最優秀賞一席(県知事賞・中央区長賞)となった元木美沙さん(37)=同市中央東3丁目=の逸品に145万円の値が付けられた。
就農して5年目の元木さん。今季は昨夏の猛暑の影響で例年になく「双子果」が増加するなど、苦労もあった。一方、摘果に努めたことで一つ一つの実が大きく育ち、着色と糖度も十分な佐藤錦ができたという。「頑張ったかいがあった。産地全体で、おいしい物を作ろうと切磋琢磨(せっさたくま)している成果だと思う」と喜んだ。
最高値のサクランボは競り落とした仲卸業者を介して、百貨店の大丸東京店で販売された。