神奈川、今年初の真夏日 横浜、海老名で30度超 「熱中症に注意を」気象台呼びかけ

厳しい暑さの中、子どもが「アジサイさんも暑いでしょう」と霧吹きで水をあげていた=14日、藤沢市の湘南台公園

 県内は14日、高気圧に覆われて気温が上昇し、今年初の真夏日(最高気温30度以上)を記録した横浜市中区と海老名市を中心に、7月中下旬並みの暑さとなった。県内では、週明けにかけて気温の高い日が続く見込み。横浜地方気象台は「暑さに体が慣れていない時季なので、熱中症に注意を」と呼びかけている。

 横浜市中区と海老名市で30.8度を観測したほか、三浦市でも29.9度と真夏日に迫る暑さとなった。小田原市が29.4度、藤沢市は28.0度で、県内全5地点で今年の最高気温を更新した。

 日産スタジアム(横浜市港北区)の東ゲート広場にある噴水では、水が噴き上がるたび、子どもたちから歓声が上がった。次女(2)と遊びに来た主婦(34)は「あまりに暑くて、涼を求めて来た。娘も楽しそう」と目を細めていた。

 今年は梅雨前線が南にとどまっており、関東甲信地方の梅雨入りはまだ発表されていない。県内では15日夜から16日にかけて、雨が降る予想となっている。

 この日は全国各地で厳しい暑さとなり、914の観測地点のうち、京都市(35.9度)や群馬県桐生市(35.7度)など16地点で猛暑日(最高気温35度以上)となった。これらの地点を含め、真夏日は418地点に達した。東京都心は31.7度で今年最高だった。

© 株式会社神奈川新聞社