NTTデータなど3社、AI活用で部門横断での売り上げ最大化を支援する「インサイドセールスBPS」を提供

by 三柳 英樹

株式会社NTTデータ、株式会社Magic Moment、株式会社NTTデータ・スマートソーシングの3社は14日、「インサイドセールスBusiness Process Services(以下、インサイドセールスBPS)」を提供開始した。

インサイドセールスBPSは、部門間連携を促進するインサイドセールスを実現するために、先進テクノロジーを活用したオペレーション設計などの「企画」から、「実行」および実行後の「改善」を含めた一連のマネジメントサイクルをワンストップで提供するサービス。「企画」「実行」「改善」のいずれかをクライアントと分担するパターンにも対応する。

サービスの提供イメージ

また、「伴走型コンサルメソッド(NTTデータのRevOps方法論による部門横断での売り上げ最大化に向けたコンサルティングなど)」「先進テクノロジー(NTTデータのテクノロジー&データのインテグレーション×Magic MomentのSales Techなど)」「高度オペレーション(NTTデータ・スマートソーシングの豊富な実務経験・知見とITリテラシーを持つ人材など)」の各アセットを中心に活用しながら、売り上げ拡大に向けた一気通貫での企画・実行・改善のマネージドサービスを提供する。

サービスを通じたプロフェッショナルによるクライアントの業務変革イメージ

企画フェーズでは、マーケティング・フィールドセールス部門などの各部門との連携を見据え、オペレーション設計および基盤構築を行う。メール、電話、オンライン会議などの手段を駆使し、中長期で顧客フォローを重ねるインサイドセールスの特長を踏まえ、Magic Momentが提供する「Magic Moment Playbook」を用いて、見込み客の属性・状況に応じたアクション先やNext Best Actionの提示、中長期での顧客フォローの半自動化を実現し、成果につながる行動パターンを構築する。また、「Magic Moment Playbook」のAI機能の活用やCRM・SFAなど既存テクノロジー・データとのインテグレーションも図ったオペレーション設計および基盤構築により、全営業担当者の生産性・再現性を強化する。

実行・改善フェーズでは、実行(オペレーション代行)においてはIT×AI/RPAといったテクノロジーの活用リテラシーや、アウトバウンド・インバウンド・リテンション(解約抑止)といったインサイドセールスの業務知見・経験が豊富な人材をアサインする。クライアントのニーズに応じ付随する営業事務処理などの営業バックヤード業務に対しても、テクノロジーを活用した効率化やBPOによる巻き取りを実施する。そして、構築したオペレーションをクイックに実行(オペレーション代行)・分析しながら「部門横断での売り上げ最大化に寄与しているか」という観点に基づき「企画」「実行」「改善」の一連のマネジメントサイクルを改善ループとして回す。

NTTデータ、Magic Moment、NTTデータ・スマートソーシングは、2025年までにサービスをエンタープライズ企業のクライアント30社に提供することを目指す。さらに今後は、インサイドセールス領域に加え、マーケティングやカスタマーサクセスなどその他の業務領域にも対応したBusiness Process Servicesを拡充していく予定で、そのためにNTTデータを中心に、テクノロジーやコンサルティングに強みを持つパートナーアライアンスの拡大を図る。また、サービスのさらなる強化を目的に、多様な先進テクノロジーや生成AI等も組み込んだ活動を積極的に推進し、インサイドセールスの生産性10倍の実現を目指していくとしている。

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