色彩豊かに平安貴族 東和図書館・切り絵展

平安女性の切り絵が並ぶ作品展

 花巻市の切り絵作家阿部正介さん(73)のギャラリー展「平安の夢」は、同市東和町安俵の東和図書館で開かれている。平安貴族の女性を描いた色彩豊かな作品が並び、来館者の興味を引いている。

 阿部さんは1985年ごろに切り絵を始め、2012年から同館で定期的に展示会を開催している。

 今回は、NHK大河ドラマ「光る君へ」の影響を受けて制作したという近作「琵琶の音色」をはじめ、A3判の作品10点を出展。舞を踊る女性の優美さを主題とした「胡蝶の舞」では、絵の裏に色画用紙を重ね、十二単(ひとえ)独特の色調の変化を表現している。

 開館時間は午前9時~午後6時。月曜休館。

© 岩手日日新聞社