チマエフの負傷欠場を受けてアリスケロフがサウジアラビアでウィテカーと対戦

【UFC】

日本時間6月23日(日)にサウジアラビアで初めて開催するUFCイベントを前に、UFCのCEOを務めるデイナ・ホワイトがUFCファイトナイト・サウジアラビアのメインイベントの対戦カード変更を発表した。ハムザト・チマエフに代わって急成長中のミドル級コンテンダーであるイクラム・アリスケロフが、元ミドル級王者のロバート・ウィテカーと対戦する。

2022年9月、デイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズでUFC契約を勝ち取ったアリスケロフは2023年に2度の華麗なフィニッシュ勝利を挙げている。デビュー戦のUFC 288で対決したフィル・ハウズも、次のUFC 294で拳を合わせたワーレイ・アウヴェスも仕留めて試合時間は合計4分17秒、2戦目はファイトボーナスも獲得した。31歳のアリスケロフは15勝1敗の戦績を誇り、プロで喫した唯一の敗北は2019年4月のチマエフ戦だ。

とはいえ、今回の相手となるウィテカーとの試合はこれまでで最もタフな試練となるだろう。ファン人気の高い33歳のウィテカーはUFC 298でパウロ・コスタに辛勝し、勝利街道に復帰。この10年を通してウィテカーはミドル級トップファイターの1人として地位を確立してきた。16試合を戦ったミドル級でウィテカーが敗れたのは前王者のイズラエル・アデサニヤと現王者のドリカス・デュ・プレシだけだ。

ルーキーイヤーの勢いを維持させるための相手探しに苦労しているアリスケロフにとって、今回の試合は大きなチャンス。かたや、ミドル級王座奪還に向けた再挑戦中のウィテカーはどんな敵でも迎え撃つ覚悟だ。

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