DMM系成人事業「FANZA同人」でVISAブランドのクレカ決済が突如停止 自社発行のJCBカードなど変更促す

株式会社デジタルコマースが運営する成人向けコンテンツ販売サイト「FANZA同人」について、サービス上でのVisaブランドクレジットカード決済の一時停止が発表された。理由については明らかにしていないものの、本日14日12時より取引停止となっており、Xでは「VISA」など関連ワードがトレンド上位に並んでいる。

【画像】DMM系の成人事業は「デジタルコマース」が運営している

「FANZA」ブランドは成人事業を中心に手掛けており、2017年に設立されたDMM系の株式会社デジタルコマースが運営するサービス群。「FANZA同人」はそのうち、個人クリエイター向けのダウンロードコンテンツ販売を担う。

注記︰デジタルコマースの現本社は東京都港区

この日、同サービスのユーザに対し、メールやウェブサイトにて「大変急なお知らせとなりご迷惑をおかけいたしますが、2024年6月14日(金)12時よりFANZA同人でのVisa決済を一時停止しております。」として、即時の取引停止を発表。「大変ご不便をおかけいたしますが、Visaをご利用のお客様はその他の決済手段へのご変更をお願いいたします。」と続け、関連会社が取り扱うクレジットカード「DMM JCB」などへの変更を促した。

相次ぐ国際系ブランドの取引停止、国内系JCBに移行の流れ

近年、国際系クレジットカードブランドの対応停止がクリエイター向けサービスで相次いで報告されており、直近数ヶ月内だけでも「ニコニコ」と「DLsite」にて発生。Visaをはじめ、MasterCardやAmerican Express、Diners Clubなどが立て続けに取引中止となり、結果として両サービスでは「JCBカード以外全滅」という厳しい状況に立たされている。

こうした中で、しばしば利用者や界隈から「最後の砦」とも称されていたFANZA同人も取引停止となったことで、さらなるクレカ規制への興味関心が高まることとなっている。なお、発表では「一時停止」と述べているものの、先の前例を考慮すると、早期の再開は非常に難航することが見込まれる。

なお、DMM系サービスにおいては2022年7月、合同会社DMM.comの運営サービスにおいてMasterCardブランドでのクレジットカード決済の対応を終了していた。当時の発表では「契約義務の都合上」としていたものの「FANZA」との関係性が指摘されていた。

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