今村佳太、キングス退団 「海外を含め新たな挑戦をしたい」 4季在籍、リーグ優勝にも貢献

日本一を逃した後、観客にあいさつする今村佳太=2024年05月28日、横浜アリーナ(竹花徹朗撮影)

 プロバスケットボールBリーグの琉球ゴールデンキングスは14日、シューティングガード兼スモールフォワードの今村佳太選手(28)の退団を発表した。今村選手は午後3時にリーグの自由交渉リストに公示される。

 今村選手はキングスに4季在籍し、日本人エースとして活躍。2022~23年シーズンのリーグ優勝や今季の準優勝に貢献した。

 キングスは今村選手と23~24年シーズンから25~26年シーズンまでの3年間、複数年契約を結んでいた。今村選手の「海外挑戦を含めた新たなチャレンジをしたい」との意向を尊重し、またキングスから世界で戦える選手を送り出したいとの思いから契約を解除した、としている。

 今村選手は球団を通して「まず初めに琉球ゴールデンキングス、沖縄アリーナに関わる全ての方々、そしてファンの皆さん、4年間本当にありがとうございました。クラブの一員として戦えた4年間は僕にとって最高の財産であり、本当に幸せな日々でした。『キングスともっと一緒にいろんな景色を見たい』と思うと同時に『このチームを倒してみたい』と思うようになり、もがきました。自分自身がさらに成長し壁を越えるにはこの決断しかないと思い今回の経緯となりました。今度は目をギラつかせながら皆さんと会える日を楽しみにしています。 本当にありがとう。かなさんどー!!!」とコメントした。

▽今村佳太選手のコメント全文

 まず初めに琉球ゴールデンキングス、沖縄アリーナに関わる全ての方々、そしてファンの皆さん、4年間本当にありがとうございました。自分の中での葛藤の末、僕の挑戦したい気持ちを受け入れてくださった球団に本当に感謝しています。

 この素晴らしいクラブの一員として戦えた4年間は僕にとって最高の財産であり、本当に幸せな日々でした。地元新潟を離れ、当時なんの関わりもなかった沖縄に来ることに若干の不安と大きな期待をして入団をしました。

 キングスが築き上げてきた素晴らしいカルチャーと、熱いファンの方々に、沖縄アリーナという最高の環境がそろい、Bリーグ優勝という素晴らしい経験をさせてもらいました。

 「琉球ゴールデンキングスともっと一緒にいろんな景色を見たい」と思うと同時に、「このチームを倒してみたい」と思うようになり、その葛藤の中でもがきました。

 自分自身がさらに成長し壁を越えるにはこの決断しかないと思い今回の経緯となりまし
た。
 
 これでお別れとは思っていません。これからの人生において、沖縄は僕にとっても家族にとっても大切な場所であり、大好きな場所です。

 今度は目をギラつかせながら皆さんと会える日を楽しみにしています。

 本当にありがとう。かなさんどー!!!

▽球団コメント

 今村選手は、2020年に「成長できる環境を最優先事項」として掲げ、愛着ある故郷の新潟を離れて、キングスへ移籍を決断し、これまで4シーズンにわたり、エースとして共に戦ってくれました。

 持ち味である多彩な攻撃力を駆使し、3Pシュートやゴールへ果敢にアタックしてシュートを決め切る力に加えて、体を張った泥くさいディフェンスや、ルーズボールへの飛び込みなど、勝利への執念をコートで表現。年々コート内外でのリーダーシップも増し、今村選手が責任感を持って、成長し続けてくれたからこそ、2022~23シーズンのリーグ優勝をつかみ取ることができました。

 今後、必ず日本代表でも必要不可欠な選手になれると確信しています。今村選手のこれまでの貢献に感謝するとともに、新天地での活躍を心から祈念しております。

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