ソフトバンク育成の鍬原拓也「支配下になるために」 17日は先発、20日の阪神戦はロングイニング登板 巨人から今季入団

キャッチボールをする鍬原

ソフトバンクの育成、鍬原拓也投手(28)が、ロングイニング登板の適応に意欲を見せた。巨人から戦力外通告を受けて今季から育成入団した右腕は、17日のオイシックス戦(三条)で今季初先発。20日のウエスタン・リーグ阪神戦(鳴尾浜)では、長いイニングを投げる予定で「支配下になるためには、どこでも投げられる(選手の)方がいい」と意気込んでいる。

2018年、ドラフト1位で巨人に入団。2022年は自己最多の49試合に登板。昨季は5試合の登板にとどまり戦力外通告を受けた。今季は2軍で17試合に登板し2勝0敗2S、防御率1.66。5月5日の中日戦(ナゴヤ)から8試合連続で自責点ゼロを続けている。

3月下旬に投げた2イニングが最長だったが、「ずっとロングをしていなかったので、長いイニングを投げておこう」とコーチから提案を受けた。17日のオイシックス戦は4回78球を投げて5安打1失点(自責点0)。「3年ぶりに3イニング以上を投げた。5イニング行きたかったけど、バテてしまった」と苦笑いした。

それでも、右打者に内角へのツーシームやスライダーを試し「ツーシームは右打者への投球のパターンを増やすために投げた。スライダーは課題があるけど、ツーシームはすごく良かった」と振り返った。

「立場が立場なので、(どこで投げたいとかは)選べない。チームの必要とされている所だったらどこでもいい」。経験豊富な右腕が強調した。(浜口妙華)

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