天気と気温のまとめ(6月2日~6月8日) 九州南部で梅雨入り発表 本州付近は大気不安定で東京で非常に激しい雨に

2024年6月2日~8日にかけての天気と気温のまとめです。

■気圧配置の特徴
2日、前線が日本の南に停滞。日本海には、上空に強い寒気を伴った低気圧があって東北東進。
3日、前線がバシー海峡から日本のはるか東にかけてのび、前線上の先島諸島付近で熱帯低気圧から変わった温帯低気圧が東進した。
4日、前線が日本の南海上から日本の東にかけてのび、日本の南海上の前線上には低気圧が二つあってそれぞれ東進した。
5日、北海道付近には低気圧があり南東進。日本海から高気圧がゆっくり東進。
6日、移動性高気圧が秋田沖から三陸沖へゆっくり移動。小笠原諸島には前線が停滞。
7日、前線が日本の南海上にのび、前線上の低気圧が小笠原諸島を通過。日本の東海上に中心を持つ高気圧が東へ移動。
8日、千島の東海上の高気圧が本州付近まで張り出した。東シナ海で低気圧が発生し、東北東進。

■降水
2日、本州付近は大気の状態が不安定に。夕方は関東甲信を中心に雨雲が発達し、東京都羽田で50mm/hの非常に激しい雨が降った。
3日、大気の不安定な状態が続き関東は午後から激しい雨や雷雨となった。東京都羽田で42.0mm/hの激しい雨を観測した。
4日、引き続き寒気の影響を受け東日本で大気の状態が不安定に。甲府盆地ではあられが降った。
5日、北海道上空には寒気が流れ込み、不安定な天気となった。小笠原諸島は前線による雨。母島で15mm/hのやや強い雨が降った。
6日、沖縄は湿った空気が流れ込み、強い雨を観測。九州は寒気の影響で大気の状態が不安定に。
7日、東日本の内陸や山沿いで雷雨。岐阜県高山で6月の1位となる45.5mm/hの激しい雨を観測。
8日、低気圧の影響で西から雨の範囲が広がり、四国や九州の一部で強い雨を観測。九州南部で梅雨入りが発表された。

■気温
2日、上空の寒気の影響で気温は上がらず、夏日地点は3地点となった。南西諸島は暖湿気が流れ込み、先島諸島4地点で真夏日となった。
3日、朝から日差しの届いた東海や西日本の太平洋側は夏日の所が多かったが北~東日本は気温の上りは鈍かった。東京都心は24.3℃にとどまった。
4日、関東甲信で前日より気温が上がり、夏日が続出した。東京都心は最高気温25.5℃を観測。3日ぶりの夏日となった。
5日、本州付近は高気圧に覆われ日差しが届き、気温上昇。岐阜県4地点で真夏日となった。
6日、関東から九州北部にかけて夏日に。東京都心は27.0℃を観測。蒸し暑い体感となった。
7日、天気が回復した西日本や北海道で前日より気温が上昇。西日本の日本海側では山越えの風が吹いた所があり、真夏日の所があった。
8日、日本上空には暖かい空気が流れ込み、気温上昇。大阪で今年初の真夏日を観測した。

■今期間(6月2日~6月8日)の天候のまとめ
平均気温は、全国的に上空の寒気が流れ込みやすく、平年よりやや低い所が多くなった。沖縄は梅雨空が続き、雨が降りやすく、那覇では平年より2.1℃低かった。
降水量は、上空の寒気の影響で大気の状態が不安定となり、関東甲信や東北で発達した雨雲が発生。関東甲信では記録的な大雨となったところがあった。前橋では平年の2倍以上の雨が降った。一方、西日本では高気圧に覆われやすく、晴れの日が多くなった。
日照時間は、西日本では高気圧に覆われやすく、太平洋側を中心に多くなった。また北海道も高気圧に覆われる日が多く、オホーツク海側を中心に多かった。梅雨空の続く沖縄は平年より日差しが乏しかった。

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