セルティックスのテイタムがキャリア初期と現在の変化を語る「王座獲得まで近づいたら…」

ボストン・セルティックスは、6月13日(現地時間12日、日付は以下同)に行われた「NBAファイナル2024」第3戦でダラス・マーベリックスに106-99で競り勝ち、3勝0敗でリーグ制覇に王手をかけた。

この試合、セルティックスではジェイソン・テイタムがチームトップかつシリーズ最多の31得点に6リバウンド5アシストの大活躍。NBAキャリア7年目のオールスターは、自身初のNBAチャンピオンまであと1勝とした。

そうしたなか、試合後に26歳のフォワードは『NBA TV』の番組へ出演し、自身の現状をこう表現していた。

「キャリア最初の頃、得点やスタッツで個人としてどれだけいい数字を残しても『優勝していないだろ』と言われた。けどチャンピオンシップ獲得まであと少しの位置にたどり着いたら、今は『君は十分に点を取れていないじゃないか』と言われる」

NBA入り後、毎年プレーオフへ出場しているテイタムは、「NBAプレーオフ2024」の17試合で平均25.2得点10.1リバウンド6.2アシスト1.0スティールを残している。ただ、平均得点はキャリア3年目以降としては最も低く、フィールドゴール成功率42.6パーセントもプレーオフキャリアでワースト2位タイ。

それでも、平均アシスト数はプレーオフで自己最多タイ。現在10連勝中のチームはプレーオフ全体で見ても15勝2敗と驚異的な戦績を残しており、テイタムのフィールドゴール成功率が40.0パーセント未満に終わった試合でも6戦無敗と無類の強さを誇っている。

セルティックスにはジェイレン・ブラウンやデリック・ホワイト、ドリュー・ホリデー、アル・ホーフォード、クリスタプス・ポルジンギスといった超強力な選手たちがいるとはいえ、このチームの大黒柱はテイタムであることに変わりはない。

テイタムはトップスコアラーとして打つべきショットを着実に打ち切り、プレーメーキングやディフェンスなどでショットの不調をカバーしており、よりオールラウンドな選手へ進化しているということなのだろう。

15日の第4戦で、セルティックスはシリーズ4勝目を挙げて2008年以来のリーグ制覇を達成することができるのか。そのカギを握る選手の1人はもちろん、テイタムなのは間違いない。

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