吉幾三「国会議員の特権なくせ」にあふれる称賛「月2回牛丼タダで食べられるくらいでいい」…過去には議員のパワハラ暴いたことも

6月13日、演歌歌手の吉幾三が、自身のYouTubeチャンネルの「一言いっちゃうよシリーズ」を更新。「国民を見捨てる政治家」と題し、「調査研究広報滞在費」(旧文書通信交通滞在費)の使途公開をめぐりドタバタ劇を繰り広げる国会議員に苦言を呈した。

旧文通費は、国会議員に月額100万円が支給されるものの、使途公開の義務はなく「第2の給与」とも呼ばれる。

自民党と日本維新の会が5月末に合意した文書では、使途公開と残金返納を義務づけるとしたものの、6月11日、自民の浜田靖一国対委員長が、今国会中の実現は日程的に厳しいと語り、維新の馬場伸幸代表が「嘘つき内閣」と反発。今国会中の関連法改正は困難な見通しとなっている。

吉は、旧文通費について、こう苦言を呈した。

「僕が思うには、おじいちゃん・おばあちゃん、5万〜6万じゃ食べられないでしょ? というわけで通信交通費とか非課税のやつをなくせよ。(使途を)『ハッキリすればいいだろ』ではなく、なくせ。

国会議員としての特権を使えるから、乱暴なヤツがいるんだよ。1カ月に2回、吉野屋の牛丼をタダで食べられるぐらいの特権でいいんだよ。吉野家さんには国がちゃんと補償してだな」

旧文通費をめぐる与野党の攻防では、自民の老獪さに維新が “してやられている” ようにも見える。吉は、政治資金規正法改正に関して、存在感を発揮していない若手議員にも、こう苦言を呈した。

「あんたらは、上が『左』といえば『左』、『右』といえば『右』な話なわけ? 若い連中の顔がまったく見えないんだよ。

これからあなたがたがやっていかなくてはいけない政治なんだよ。ジジイ・ババアに任せているんじゃねえ。だから、『75歳を過ぎたら、国会議員をやめちゃえ』と言っているだろ。そういうちゃんとしたことを決めなさいよ。

てめえらのことをてめえらで決めているんじゃないよ。俺たちの話を聞いて、お前らが決めるようにしなくちゃダメだろ。それが民主主義だろ。自民党だけじゃなく公明党もそう。与党・野党なんて呼んでる場合じゃない。みんなでやらないとダメなの。

月々、非課税でカネもらって、何に使っているかわからない、書かなくてもいい、これからちゃんとします、なんて話をしているんじゃない。いま、食えない人がいるということを肝に銘じておけ、バカたれが。とっとと決めろ」

吉は、2023年5月、「私は怒ってます!」と題した動画が200万超再生の大バズり。2024年2月、本誌の取材にこう語っている。

「飛行機に同乗していた、自民党の政治家がヤクザみたいにふんぞり返ってCAさんたちに偉そうにしてたんだよ。こんな奴のために税金を納めているのかと思ったら、腹が立って仕方なくてさ」

そこから始まったのが「一言いっちゃうよシリーズ」だ。

2024年3月、吉はその議員が自民党の長谷川岳参院議員であることを名指しで告発。

すると、俳優の梅沢富美男が「吉さん、よく言ってくれた」と称賛するなど注目を集め、長谷川氏のパワハラが続々と暴露されることに。

今回、吉が、旧文通費をめぐり、「国会議員の特権なくせ」「月2回、牛丼をタダで食べられるぐらいでいい」と苦言を呈したことに、「X」では称賛する声が多く上がっている。

《吠えてくれてありがとう》

《すっきりする! 有難う!言いたい事言ってくれる》

《国民から税金取りすぎだよな…今の日本の政府は。たまたま見た吉幾三さんの動画ですが、本当にそうだなと思った》

吉の告発をきっかけに、長谷川氏は、参院特別委員会の委員長を辞任することとなった。今回の吉の苦言は、ドタバタ劇を繰り広げる与野党議員に届くだろうか。

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