【速報】「菊池事件」で弁護団請求の証人尋問を実施へ 再審請求審で熊本地裁

熊本地裁

 1952年に熊本県北で起きた殺人事件を巡り、ハンセン病患者とされた男性が無実を訴えたまま死刑執行された「菊池事件」の再審請求審で、熊本地裁(中田幹人裁判長)は、弁護団が請求していた内田博文・九州大名誉教授(刑事法学)の証人尋問を実施する方針を示した。14日、検察側と弁護団との3者協議で伝えた。日程は8月27日、10月1日、17日のいずれかで調整する。

 弁護団は、男性が当時裁かれた「特別法廷」が憲法違反だったため裁判をやり直すべきだと訴えており、内田氏の尋問で再審の必要性を立証する方針。刑事訴訟法の再審の規定に裁判の違憲手続きを理由とした明文はなく、裁判所が可否を判断すれば、初めてとみられる。

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