ロバーツ監督の優しさにじんだワンシーン 始球式務めた9歳の野球少年をにっこりバックハグ 山本は自らのグラブと交換

 始球式を務めたケイタ君をバックハグするロバーツ監督(ロサンゼルス・ドジャース提供)

 「ドジャース-レンジャーズ」(13日、ロサンゼルス)

 ドジャース・山本由伸投手のボブルヘッドナイトとして開催され、始球式では公募から選出された日本生まれの「ケイタ君」9歳が登板。自らは捕手役を務めて、笑顔を振り向いた。

 登板前には自らのグラブとケイタ君のグラブを交換するシーンも。山本が使う青いグラブを手にしたケイタ君はうれしそうな笑みを浮かべた。さらにロバーツ監督も満面の笑みでバックハグ。ドジャースの優しさがにじみ出た瞬間だ。

 ケイタ君は父親の仕事で2年前にカリフォルニア州に引っ越したという。5歳から野球を始め、投球フォームも山本由伸を意識。マウンドから見事なストライクを投じ、山本も驚いたように喜んだ。MLB公式でも「リトル山本」と紹介され、ファンの大きな注目を集めた。

 始球式は山本が球団のSNSを通じて公募。山本ファンのケイタ君は「将来は山本選手のようなメジャーリーガーになりたい」と夢を語った。

 山本は試合後「始球式してくれた子も喜んでくれてよかったと思います。投げて欲しいと思った子に投げてもらいたかった。良かったです」と振り返っていた。

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