日経平均は3日ぶりに反発…94.09円高の「38,814.56円」で取引終了。市場は日銀会合の内容を“ハト派”と判断【6月14日の国内株式市場概況】

2024年6月14日(金)の日経平均株価をはじめ、日経平均寄与度の上位と下位銘柄、業種別騰落ランキング、東証プライム市場に上場している個別株式の騰落率ランキングなどをお伝えします。

6月14日の日経平均株価は、日銀金融政策決定会合の結果公表を控えて、前場はマイナス圏で推移。今回の会合では、国債買い入れの減額方針こそ決まったものの、これは市場の予想通りであったほか、具体的な減額の計画の公表は先送りされたことで市場は「ハト派の内容」と受け止めた模様です。これにより、後場に入ると買戻しの動きが旺盛となり、日経平均株価は一時300円超の上昇を記録しました。もっとも、買い一巡後は上昇幅を縮小させ、指数は前日比94.09円高の38,814.56円で取引を終えています。日経平均構成銘柄の騰落数は、値上がりが159銘柄、値下がりが63銘柄、変わらずが3銘柄。

日経平均株価の寄与度上位は、ソフトバンクグループ〈9984〉、TDK〈6762〉、ディスコ〈6146〉、ニデック〈6594〉、ネクソン〈3659〉となり日経平均を押し上げた一方、寄与度下位は、ファーストリテイリング〈9983〉、第一三共〈4568〉、KDDI〈9433〉、信越化学工業〈4063〉、レーザーテック〈6920〉となりました。

また、東証プライム市場の売買高は21億5,600万株、売買代金は5兆3,191.13億円となり、前日と比べて増加。

業種別では、海運業、石油・石炭製品、卸売業、不動産業、建設業などが上昇した一方、医薬品、銀行業、保険業、輸送用機器械が下落しました。

東証プライム市場の個別銘柄の値上がり上位は、1位がファンケル〈4921〉で+400円(+21.23%)の2,284.5円、2位が東建コーポレーション〈1766〉で+1,750円(+16.91%)の12,100円、3位がダブル・スコープ〈6619〉で+80円(+16.29%)の571円となりました。

一方、値下がり下位は、1位が鎌倉新書〈6184〉で-98円(-17.63%)の458円、2位がビジョナル〈4194〉で-1,020円(-12.86%)の6,910円、3位が霞ヶ関キャピタル〈3498〉で-860円(-5.73%)の14,150円で取引を終えました。

なお、年初来高値を更新したのは92銘柄、年初来安値を更新したのは109銘柄でした。

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