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特集は北信濃の初夏の味・ネマガリダケです。産地の長野県高山村では「タケノコ街道」と題して飲食店が自慢のネマガリダケ料理を提供するイベントが開かれています。年々、注目度も上昇し、集客効果も出ています。
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高山村の農産物直売所に6月12日朝もたくさんのネマガリダケが持ち込まれました。
6月1日に入山規制が解除され、今、最盛期を迎えています。
新潟から:
「(魅力は)シャキシャキした食感ですかね。サバの缶詰でみそ汁を作りたい」
茨城から:
「こちらに泊まるのに携帯で見ていて、ちょうど時期だというのを知りました。よく行く焼き鳥屋さんに持っていって調理してもらおうかな」
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高山村観光協会・片桐悦男さん:
「最初は少なめかなという話があったが、途中雨がありまして、ここのところだいぶ盛り返してきた。順調と言っていいんじゃないですかね」
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すぐに味わいたい人には村の飲食店がおすすめです。
こちらは土産店の「常盤屋」。
その食事処ではー。
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配膳:
「熱いのでお気を付けください」
定番の「タケノコ汁」を提供しています。
松本市から:
「あっさりしていておいしい。シャキシャキ感があって、新鮮でいい」
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タケノコ汁にはつきもののサバの水煮缶を使っていますが、あえて身は細かくほぐしています。
常盤屋・藤沢彰店長:
「タケノコ汁というぐらいなので、タケノコが主役になるように。脇役に徹していただくようにサバの量は調節」
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千葉から:
「おいしい、タケノコ好きだから。来られてよかった。満足です」
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村では多くの人にネマガリダケを、味わってもらおうと6月1日から「タケノコ街道」というイベントを開催(~6月30日)しています。
3回目の今年は過去最多の13店舗が参加。ネマガリダケの販売や料理の提供をしています。ことしは新たに「シールラリー」も実施。参加店でもらえるシールを4枚集めると、食事券などが当たる抽選に参加できます。
高山村観光協会・片桐悦男さん:
「タケノコを通じて高山村を知っていただくことと、2度、3度と皆さんに来ていただけるような環境をつくれればと思っています」
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「常盤屋」は3年連続の参加。回を重ねるにつれ、イベントの注目度も上がっていると感じています。
常盤屋・藤沢彰店長:
「お買い求めになるお客さまや、タケノコ自体を知ってくれる方がすごく増えてきて、6月に、せっかく自慢できるおいしいタケノコがとれるので、一人でも多くの方にアピールできたら」
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続いて向かったのは、2023年から参加しているカフェ「ヴェレゾン」。
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サバの水煮とスパゲッティを炒め、スライスしたネマガリダケを入れます。
水煮缶の汁やだし汁で味を整え、仕上げに「韓国のり」を散らせば「サバタケスパゲッティ」の完成です。
ネマガリダケとサバ缶の「黄金コンビ」に韓国風味を利かせました。
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ヴェレゾン・涌井恵美子さん:
「これが意外と(相性が)抜群によくて、タケノコ汁とは違った感じになるものを模索して。韓国のりが乗っているんですけど、『それがおいしいね』と」
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味はー
(記者リポート)
「もちもちな麺のなか、タケノコのシャキシャキ感がとてもいいアクセントになっています。サバのうま味もしっかり絡んでいて、とてもおいしいです」
こちらの店もネマガリダケの集客力を実感しています。
ヴェレゾン・涌井恵美子さん:
「普通6月は桜も終わって新緑も終わって雨の季節になってくるんですけど、なかなかいい感じでやらせていただいて、ありがたいです。サバタケ汁だけでなく、こんなこともできるんだって楽しんでもらえるとよりいい」
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続いて紹介するのは「子安そば文の蔵」。
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地元産のそば粉を使った八割五分の「田舎そば」が評判の店です。
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この時期、提供しているのが、ネマガリダケの「天ぷら」です。
根曲がり竹の天ぷら1本220円
長野市から:
「かなりおいしかった。コリコリしていて、食感かなりいい」
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子安そば文の蔵 店主・黒岩文隆さん:
「当店はゴリゴリの田舎そばで、歯ごたえのあるワシワシ食べるそば。それと一緒にかじってもらう、野趣あふれるタケノコに」
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地元の「名人」が持ち込んだネマガリダケの中から太いものを厳選して天ぷらにしています。
太さは油性ペン並み―。
子安そば文の蔵 店主・黒岩文隆さん:
「きのうも8kg持ってきてもらったんですけど、きのうだけで完売しちゃって」
提供を始めてから、普段の人気メニュー「天ざる」の注文量が激減するほどの人気ぶりだということです。
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(記者リポート)
「すごく大きいです。シャキシャキ、香ばしい衣に包まれたみずみずしいネマガリ、最高です」
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子安そば文の蔵 店主・黒岩文隆さん:
「今が旬なので、1カ月だけなんですね。1カ月だけの山からとれた恵みを高山村で感じてもらうのが作りての信条。高山村を食べてもらいたい」
この時期しか味わえないネマガリダケ。
高山村のイベント「タケノコ街道」は6月いっぱい続きます。