スウェーデンCPIF、5月は前年比+2.3% 利下げ継続か

[ストックホルム 14日 ロイター] - スウェーデン統計局が14日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は金利変動の影響を除外したCPIFが前月比0.2%上昇、前年比2.3%上昇となった。

市場予想を上回ったが、アナリストは今後数カ月でインフレ率が鈍化し、中央銀行が先月の利下げに続き、金融緩和を継続すると予想している。インフレ率はここ数カ月で大幅に鈍化しており、全体像に変化はないという。

中銀が特に注視している変動の激しいエネルギーを除くCPIは前年比3.0%上昇。

市場予想はCPIFが2.1%上昇、エネルギーを除くCPIが2.7%上昇だった。

アナリストは、米人気歌手テイラー・スウィフトさんがストックホルムで3回コンサートを行ったことや音楽祭「ユーロビジョン」が南部マルメで開催されたことがインフレ率を押し上げる要因になったと指摘している。

キャピタル・エコノミクスの欧州エコノミスト、エイドリアン・プレッテジョン氏は「われわれはCPIFが今年下半期に中銀の目標である2%を下回ると引き続き確信しており、中銀は政策金利を現行の3.75%から年末までに3.00%に引き下げるだろう」と述べた。

中銀は5月に8年ぶりの利下げを実施。インフレ見通しが維持されれば今年後半にあと2回利下げする可能性があると表明した。

次回の政策決定は6月27日に発表となる。

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