「スターリンク」機材一式、1人で持ち運べるバッグ登場–ソフトバンクが独占発売

ソフトバンクは、低軌道衛星ブロードバンド「Starlink」(スターリンク)の機材一式を1人で持ち運べる「軽量キャリーバッグ」を独占販売すると発表した。

同バッグは大阪府枚方市のアクテックと共同開発した。Starlinkアンテナとスタンド、ケーブルなどの機材一式を収納できる。機材を破損しないようにクッションを備え、降雨に備えて防水カバーも用意する。余剰スペースもあり追加のアイテムも持ち運べる。

開発の経緯についてソフトバンクは、「『可搬性の高いキャリーバッグが欲しい』という要望がユーザーからあった」と説明する。ソフトバンクは2023年9月から法人向け「Starlink Business」を販売しているが、Starlinkはその性質上、山間部や離島などに運ばれて用いられる場合があるためだ。

またソフトバンクは、令和6年能登半島地震でStarlinkの機材一式を被災自治体に搬入したが、道路の寸断で作業員が徒歩でStarlinkを運ぶ必要があった。同バッグはそうしたニーズや災害をヒントに開発したものだ。

いざ背負ってみると、ずっしり重い。ただし、訓練を受けていなくても余裕で歩ける。担当者によると、重さを感じにくいように工夫したといい、女性でも背負って歩けるという。

ソフトバンクはStarlink Businessのユーザー向けに同バッグを販売するほか、今夏をめどに、自社でも同バッグの利用を開始するとしている。

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