アニャ・テイラー=ジョイも絶賛 『フュリオサ』悪役クリス・ヘムズワースの特別映像公開

全国公開中の映画『マッドマックス:フュリオサ』でクリス・ヘムズワースが演じた悪役ディメンタス将軍にフォーカスした特別映像が公開された。

本作は、2015年に公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に続く、『マッドマックス』サーガ最新作。前作でシャーリーズ・セロンが演じた最強の戦士フュリオサの怒りの“原点”を、アニャ・テイラー=ジョイと、『マイティ・ソー』シリーズのヘムズワースの共演で描く。前作から引き続き、ジョージ・ミラーが監督を務めた。

オープニング興収としては、前作の初週末を超える成績を記録した本作。週末興行収入、動員ランキング、そして2024年公開の洋画作品においても初の週末動員ランキング1位を獲得した。

映画『マッドマックス:フュリオサ』特別映像(ディメンタス降臨編)大ヒット上映中!
公開されたのは、ヘムズワースが演じた悪役ディメンタス将軍にフォーカスした特別映像。テイラー=ジョイ、ミラー監督らもコメントを寄せている。

ディメンタスは、幼少期のフュリオサを誘拐し、彼女の目の前で母親を手にかけるという卑劣な男。救世主を気取り、荒廃した世界の支配者になろうとする本作のメインヴィランだ。この癖のある人物を演じるにあたり、ヘムズワースはミラー監督と何度も話し合いを重ねてキャラクター像を練り上げたそう。「彼は荒れはてた地で苦しみながら生きてきたことで、性格が歪んでしまった。かつては希望があったことを、彼は忘れてしまった」と、一見傍若無人にしか見えない行動の中にも葛藤があったと分析。これにより単なる悪役ではなく、深みのあるキャラクターとしてディメンタスは誕生。ヘムズワースの役に対する考えに、ミラー監督も驚愕しており「クリスと初めて会った時、鋭い観察眼に驚いた。『カリスマとはどういう存在だと思う?』と問うと、『ユーモアがあり、人を魅了するリーダーのことだ』と答えたんだ」と、まさに彼がディメンタスを演じるにふさわしいと語った。

ヘムズワースは撮影中も、ディメンタスが率いるバイカー集団の役者たちと常にコミュニケーションをとり、現場でも自ずと皆の中心にいたという。その振る舞いに対し本作のもう一人のヴィラン、イモータン・ジョーを演じるラッキー・ヒュームも驚嘆している。「こんなに没頭しているクリスは初めて見た」と、役作りに対するヘムズワースの集中力と、現実でも人々を惹き付ける“カリスマ性”に衝撃を受けた様子。

ヘムズワースの入念な役作りにミラー監督も「歴史上の支配者のようだ」と大満足。フュリオサを演じたテイラー=ジョイも「クリスの今回のルックが大好き。初めて見たときとてもクールで、設定にピッタリだと思った」と、その完成度に驚いていた。

本作は、フュリオサの15年の物語だが、ディメンタスの15年の物語でもある。フュリオサは母との約束を胸にこの世界に希望を見出しているが、ディメンタスは世界にある意味絶望している。年を経るごとに見た目や、名乗り方が変わったディメンタスの“変化”と、そうして繊細な心の変化を表現したヘムズワースの演技に注目だ。

さらに、6月13日に新宿ピカデリーで行われ大盛況だった“V8J”協力応援上映が、6月23日に新宿ピカデリーで追加開催されることが決定。来場者には第1弾とは異なるデザインのオリジナルうちわが配布される予定だ。

なお、6月14日からは入場者プレゼント「日本限定!スペシャルアート・ステッカー」の第3弾が配布される。
(文=リアルサウンド編集部)

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