≒JOY、1stシングル「体育館ディスコ」の魅力&MV撮影の裏側に迫る

≒JOY

指原莉乃がプロデュースする≒JOY(ニアリーイコールジョイ)が6月12日に、1stシングル「体育館ディスコ」をリリース。アイドルグループ=LOVE(イコールラブ)、≠ME(ノットイコールミー)に続く、第3のグループとして誕生した≒JOYは、2024年1月17日にデビュー・ミニアルバム『きっと、絶対、絶対』をリリース。同年2月には結成2周年を記念した≒JOY 2周年コンサート「≒JOY 2nd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」を東京国際フォーラム ホールAで行い、多くのファンを沸かせたのも記憶に新しい。

勢いを感じさせるなか、今回リリースされる 「体育館ディスコ」は、グループ初のシングル。表題曲の「体育館ディスコ」は、どこか懐かしいファンク、ソウルを感じさせるダンサブルなナンバーで、≒JOYの新たな一面を見せてくれる。同曲のミュージックビデオ(MV)は、学校を舞台に≒JOYメンバーの魅力が溢れるものになっており、見どころが多い映像となっている。インタビューでは、「体育館ディスコ」を聴いた時の印象から、MV撮影の裏側、楽曲のタイトルにちなんで体育館での思い出について、メンバーの市原愛弓、小澤愛実、山田杏佳の3人に話を聞いた。

≒JOYの「JOY」の部分を感じた「体育館ディスコ」

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「体育館ディスコ」、ノリノリな楽曲ですが初めて聴いた時は、どんな印象を持ちましたか。 小澤愛実

今年リリースしたデビュー・ミニアルバム『きっと、絶対、絶対』に収録されている「無謀人」がカッコいい曲調だったので、今回もカッコいい感じでいくのか、もしくは青春で王道のキラキラした曲なのか、と2択で考えていたところに、ディスコ系の曲だったのですごくビックリしました。ディスコ系に挑戦するのは初めてなので、新しい≒JOYの一面も楽しんでいただけると思いました。メロディーラインもすごくキャッチーなのですが、歌詞を見ると私たちの友情など、≒JOYらしさが溢れているので、いつもの私たちを感じていただける曲になったと思います。 市原愛弓

私は最初、「ディスコってなんだろう?」と疑問に思って、ミラーボールが回っているイメージしかなかったです。曲を聴いたときはサビ前に入っているセリフが曲のフックになっていると思いました。(天野)香乃愛ちゃんと(大信田)美月ちゃんがセリフを担当しているのですが、二人の声がとても可愛くてすごくいいなと思いました。 山田杏佳

私はどういう曲が来るのか、毎回予想していて、きっと今回はかっこいい系の曲が来ると予想していたのですが、今までにない系統の曲調だったのでとても驚きましたし、この曲が≒JOYの「JOY」の部分なんだなと思いました。≒JOYというグループ名には、「メンバーと応援してくださるファンの皆さんが出会ったときに喜びを感じて幸せな気持ちになってもらいたい」という想いが込められているので、グループ名とリンクするような曲だと思いました。

――≒JOYを体現した曲になっていますよね、「体育館ディスコ」の注目ポイントは? 小澤愛実

多くの方が「ディスコ」というワードを聞いたら、80年代を想像されると思いますが、ディスコといっても令和版のディスコ、現代の要素もすごく感じました。4th Song「スイートシックスティーン」のMVではみんなとパーティーをしていて、「体育館ディスコ」のMVと重なるところもあるのですが、私は「スイートシックスティーン」のときよりも、少し大人びたイメージを「体育館ディスコ」から感じていて、私たちの成長を感じていただけるところもあると思います。

――MV撮影の思い出やエピソードは?

市原愛弓

これまでの曲でも学校でMV撮影をすることが多かったのですが、体育館は初めてでした。まさにパーティーといった飾りつけがされたセットで踊ることができてすごく楽しかったですし、とてもテンションが上がりました。

――この曲の振り付けはすごく楽しそうですね。 市原愛弓

振り付けは今までやったことのない指先の使い方があったり、少し大変な体勢のなか指先をキープしたりと実は難しいんです。でも踊れるようになっていくとノリノリで楽しくなりました。少し難しい箇所もありますが、ぜひファンの皆さんもライブなどで一緒に踊ってもらいたいです。

――山田さんはMV撮影で感じたことは? 山田杏佳

セットの小道具がとても多くて、360度カラフルでキラキラしたセットがとても感動しました。みんなと写真を撮って、撮影の小道具として置いてあったバランスボールでみんなとワイワイやっていたら、長丁場の撮影ではあったのですが、あっという間に終わっていた印象でした。それぐらい楽しい撮影でした。

――最後のシーンで指を掲げて空を見るシーンも印象的でした。どんな気持ちで撮影していましたか。 小澤愛実

あのシーンは走ってきて整列するパターン、最初から整列した状態のパターンなど、撮影したパターンがいくつかありました。そこで「ビッグになるぞ!」のような気持ちを撮影中に話していたのを覚えています。 市原愛弓

どんな困難があっても、突き進んでいくぞ!

というような気持ちで撮影していました。

――MVはシーンの切り替わりがとてもスピーディーで、情報量が多いMVだと思いました。こんなところに注目してほしいとかありますか。 小澤愛実

撮影はいくつかのチームに分かれているのですが、私はポスターを作って、それを廊下でばらまくチームの1人でした。香乃愛ちゃんと(藤沢)莉子ちゃんと私の3人でパソコンに向かって、ポスターのデザインを考えているシーンがあるのですが、そこはアドリブのようにやっていたので、自由気ままな感じで素の私たちが観られるシーンだと思います。ぜひ注目していただけると嬉しいです。 市原愛弓

みんな好きにノートにお絵かきをしたり、好きなシールをたくさん貼ってみたり、自由奔放にやっているので、そこをスローにしていただいて、どんな絵を描いているのか、シールを貼っているのかなど、細かいところにも注目して観ていただけたら、より楽しめるんじゃないかなと思います。 山田杏佳

私たちが、「体育館をディスコにしちゃおう!」という計画を立てていたところに、その日に終業式があることを知るシーンがあるのですが、その時のあゆみん(市原)に注目してほしいです。あゆみんが終業式の看板に気づくのですが、曲が流れているから声は入らないのに、あゆみんは「フライヤー係はそこに行って」と、ちゃんとセリフを声に出して、指示を出していました。また、そのシーンは結構ドタバタで、逆にそのドタバタ感がすごく良くて、私のお気に入りシーンです。 市原愛弓

私は最初、フライヤーという言葉がパッと出てこなくて、指を差すだけになってしまって、逆にみんなが察してくれて率先して動いてくれたんです(笑)。 小澤愛実

それもあゆみんっぽくて、すごく良かったです。

体育館の思い出は天井のボール!?

――タイトルにちなんで、学生時代で体育館の思い出はありますか? 小澤愛実

私が通っていた学校では年に1回「パフォーマンス大会」という催しが体育館で行われていました。それは全校生徒、誰でも自由にエントリーできる大会で、歌ったり、踊ったり、アイドルみたいなパフォーマンスをしたり、自分の特技を見せたり、大トリで先生たちが盛り上げてくれる大会でした。私は歌って踊ることが好きだったので、友達に参加しようと誘って、アイドルの曲を踊ったりしました。体育館と聞いたら、毎年友達と気合いを入れて出場していたことを思い出します。

――どんな曲で踊っていたんですか。 小澤愛実

覚えているのは、ももいろクローバーZさんの「行くぜっ!怪盗少女」です。みんなで洋服の衣装を用意してやっていたのですが、それがすごく楽しかったです。

――市原さんは体育館と聞いて思い出すことは? 市原愛弓

いろいろなボールが天井に挟まっているイメージは結構あります(笑)。あとは朝礼とか集会の記憶があって、校長先生の話を頑張って聞いていました。

――山田さんは? 山田杏佳

私は百人一首大会です。毎年恒例の行事で、最初は自分の教室で同じ班の人たちと練習をして、最後は他のクラスも参加する大会が体育館で行われていました。のめり込んでやっていたのですが、覚えた句は忘れてしまいました(笑)。

――当時は上の句、下の句も覚えていて。 山田杏佳

私は札を速く取りたかったので、句の全ては覚えず最初の文字を頭に入れて臨んでいました。2位までいったのですが、1位になれなったので、すごく悔しかったです。

――百人一首の経験、たとえば歌詞覚えるのに役に立っている、など今どう活きていますか。 山田杏佳

あまり役に立ってはいないかもしれないです(笑)。指原さんの歌詞は、覚えるのが少し難しい歌詞もあります。言葉の意味をネットで調べたりすることも多いのですが、新しい言葉を知って頭が良くなった気がします。

――ちなみに、「体育館ディスコ」の歌詞で調べたものもありました? 山田杏佳

今回の曲は難しい歌詞よりも、キャッチーな言葉が多い印象でした。たとえば<急上昇 超加速>の意味はわかるけど、この言葉をつなげるんだ!といった、組み合わせ方がすごく面白いと思いました。

――他にも<スカート 折ったら進め>は、女子ならではの独特な表現ですよね。ここは市原さんが歌っているパートですが、共感できたり? 市原愛弓

スカートを折りたい気持ちはわかりますが、当時の私は折っていなかったです(笑)。学校ではなく、プライベートですればいいなと思っていました。 小澤愛実

偉い!

また、<第一ボタン 放課後は開けちゃって>というフレーズも、それまではみんな校則を守っていることが感じられる歌詞で面白かったです。

ライブで心がけていることとは?

――今年の初めにはグループ初のツアー≒JOY 1st Tour「Absolute」を完走、2月には東京国際フォーラム ホールAで結成2周年を記念した≒JOY 2周年コンサート「≒JOY 2nd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT」を行ったり、とてもライブが充実した上半期だったと思います。経験を積んだ皆さんがライブで意識が変わったこと、心がけていることはありますか? 小澤愛実

常に周りを見ることを意識しています。初めの頃は自分のパフォーマンスしか見えてなかったと思います。≒JOYが3年目に突入した今、自分のパフォーマンスも大事にしながら、ファンの方も見つつ、メンバーのこともしっかり見られるようにできたらいいなと思っています。視野をもっと広げたいです。

――それはリーダーだからというのも大きいですか。 小澤愛実

リーダーではなかった世界線だとしても周りを見るという考えは変わらないと思います。私はライブ中に同じステージ上で、メンバーの楽しそうにしている表情を見るのがすごく幸せなんです。そんなみんなの表情が私のエネルギーになっています。

――市原さんが、ライブで心がけていることは? 市原愛弓

ライブはメンバーとお客さん、みんなで一つのものを作っていくところが醍醐味で、私はその一体感がすごく大切だと思っています。ファンの方、メンバーとのフィーリングがすごく大事で、いろいろな方と目を合わせることや、通じ合うことを心がけています。たとえば8th Song「きっと、青い」では、2番のサビの後半で、みんなで円になって、顔を見合せながら歌う部分があるのですが、みんなの笑顔を見ると、私もとても幸せになります。

――山田さんはいかがですか。 山田杏佳

私はライブでファンの皆さんの声を聞くことがすごく好きなので、ライブ中に盛り上げるために、ステージから皆さんを煽ることが多いんです。ライブ毎に煽るときのワードを変えたくて、毎回変えることを意識するようになりました。本番前に今日はこれを言おうと事前に考える時もありますが、本番中に感じたことを言えるようにしたいと思っています。

――ライブ感を大切にしているんですね。 山田杏佳

はい。それはいろいろなステージ、経験を積ませていただいたからこそできるようになったことだと思っています。自分の感情もちゃんと入れつつ、会場の雰囲気を見ながらライブを盛り上げたいと意識しています。

――ライブといえば、今回のシングルType Dには、≒JOY 1st Tour「Absolute」のツアーファイナルの模様が収録されますね!

いま振り返るとどんなライブになったと思いますか。 山田杏佳

ツアーで学んできたことを全部出せたステージになりました。ツアーを走り抜けてきて、全力を出すようなパフォーマンスができたと感じました。また、1stツアーの演出が好きすぎて、もうこの演出ができないことが寂しかったのですが、後悔がないようなパフォーマンスをという気持ちが強かったのを覚えています。 小澤愛実

また、自己紹介パートの決め台詞も印象に残っています。ここまでいろいろなパターンの決め台詞をしてきたのですが、ツアーファイナルということで、ここまで披露してきた中で一番とっておきを披露することにしていたので、集大成の決め台詞が見られるのも注目ポイントの一つです。ぜひ、お家で楽しんでもらえると嬉しいです。 (おわり)

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