年間賞金0円を3度経験 11年前に2勝した堀奈津佳が14位好発進「久しぶりに凄く良いゴルフ」

ニチレイレディス初日に出場した堀奈津佳【写真:Getty Images】

ニチレイレディスが開幕

女子ゴルフの国内ツアー・ニチレイレディスが14日、千葉・袖ヶ浦CC新袖C(6584ヤード、パー72)で開幕し、ツアー通算2勝の堀奈津佳(サニクリーン)が4バーディー、2ボギーの70で回り、2アンダーの14位で好発進した。2013年に初優勝を含む2勝を挙げたものの、15年から不振に。16、17、19年には賞金0円を経験し、今季も4戦全て予選落ちと苦しんできた31歳は、昨年7月以来の予選通過が見えてきた。

納得のいくゴルフだった。14番パー4。堀は右ラフから残り140ヤードの第2打をピン手前3メートルにつけてバーディーを奪った。15、18番でも伸ばし、一時はリーダーボードの一番上に登場。後半6、9番のボギーで後退したが、今季2度目のアンダーパーフィニッシュ。「久しぶりに凄く良いゴルフができたし、スコアに繋がって嬉しかった」と充実感を漂わせた。

レギュラーツアー本格参戦2年目の13年に初優勝を含む2勝。20歳の逸材が現れ、大きな注目を集めた。しかし、15年から極度のスランプに。15年以降のレギュラーツアーは主催者推薦を中心に95試合の出場にとどまり、予選通過はわずか16回。16、17、19年には年間獲得賞金0円も経験した。昨年最終予選会は174位。常に出場試合は限られている。

今大会も主催者推薦で参戦。「セカンドショットの縦の距離感が良くてチャンスが増えてパッティングが決まってくれた」と手応えも得た。リランキング前最後の大会。上位進出で後半戦の出場権を得たいところだ。「来週に決まるので意識します。もちろん結果に繋がれば嬉しいけど、後悔のないように一打、一打、打っていきたい」。長いトンネルを抜けるのは遠くないはずだ。

THE ANSWER編集部

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