![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1174307452303328234/origin_1.jpg)
メルセデスF1のトト・ウォルフ代表は、チームは過去3戦で正しい方向に進んできたと考えているが、過去の経験から慎重な姿勢も崩していない。
今シーズンの開幕以来初めて、F1第9戦カナダGPの週末を通してメルセデスには真の速さがあった。ラッセルがいくつか大きなミスを犯していなければ、優勝できたかもしれないほどだった。また、FP3の終わりにハミルトンが記録したラップはパドックで話題となったが、7度の世界チャンピオンの予選での不振と、ラッセルのレースでのミスにより、チームは当然の報酬を得ることができなかった。
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1174307462383239890/origin_1.jpg)
しかしウォルフは、チームが夜明けを迎えたと思えば裏切られるということを、過去2年半に数多く経験してうんざりしており、W15の進歩について分析するのに慎重な姿勢でいる。それでもウォルフは、次のように認めた。
「イモラ以来、我々は間違いなく正しいステップを踏み、機能するパーツをマシンに装着してきた。それは過去数年にわたり我々が苦戦していたことだった。それが今では、方向性として毎週末ごとにパフォーマンスが向上しているようだし、バルセロナでは新しいパーツを投入するのでそれが助けになるはずだ。だからこの前向きな軌道を継続できるよう心から願っている」
「少し調子に乗るとすべてがうまくいくように見えるのではないかと、いつも少々心配している。なぜならこの難しいスポーツにおいて、我々は過去3戦以来好調な軌道に乗っており、すべてのことがいっそう理にかなっているように見えるからだ。だから、ストップウォッチが教えてくれることだろう」
ウォルフはまた、ここ数週間でW15に行われた最も重要な変更のいくつかは、ライバルたちが話題にしているものではないと説明した。
「ボディワークやフロントウイングのような目立つパーツを導入すると、パフォーマンスがどう変わったか話題になることが多い。実際に過去3レースにおいて、我々は目に見えるところも見えないところも含めて非常に多くの新パーツを導入した。それらは1000分の数秒単位のパフォーマンス向上に貢献してきた。こうしたわずかな向上がプラスの効果をもたらすことができるのはそうした部分であり、ファクトリーの多大な努力によるものだと思う。だから車輪は今、本格的に回り始めたと思う」
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1174307486399972151/origin_1.jpg)
メルセデスは次戦スペインGPに新しいフロアを持ち込むと予想されている。ウォルフは“2秒”のラップタイム向上を見込んでいると冗談めかし、次のレースではよい進歩を期待していると語った。
「物事が相互にうまく作用すると、全体的なフロー構造がより効率的になる。ライドハイトを最適化し、パフォーマンスを少しずつ向上できるようになる。バルセロナでは新たな一歩が踏み出されるだろうし、それをストップウォッチで確認できることを期待している」
「F1に特効薬はない。だから何が間違っているのか理解するための作業が絶えずあったし、誰もが疲れていたのはわかっている。それが答えだ。しかし、マシン性能のリバースエンジニアリングを行い、レッドブルに目を向けているので自分たちのマシンをあのようにしたいと言うことはできない」
「我々は本当に問題を解決する必要がある。風洞とコースの間に相関関係がないように見えたし、マシンの操縦は難しく、乗り心地は悪かった。バウンシングやボトミングがまた起きていた。その後、ジグソーパズルで何が欠けていたのかがはっきりとわかった。我々はそのピースをはめたので、完成が近づいていると思う」
![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1174307504403350212/origin_1.jpg)
投稿 過去3戦は好調でもメルセデスF1代表は慎重な姿勢を崩さず「この前向きな軌道を継続できるよう願う」 は autosport web に最初に表示されました。